漁港の駅「TOTOCO小田原」(神奈川県小田原市早川1番地の28)が11月22日にグランドオープン。相模湾の新鮮な魚介類を楽しめる小田原漁港の交流促進施設だ。
166台を収容できる駐車場スペースがある。また、最寄り駅であるJR東海道本線早川駅から徒歩10分の立地であり、車旅だけでなく電車旅でも立ち寄れる。
小田原漁港は神奈川県西部最大の魚市場と呼ばれる。当施設では、そんな漁港から仕入れた地場産の鮮魚や水産加工品を多く取り扱う。旅行のお土産に最適な商品を物色できるだろう。
それだけにとどまらず、地元の農作物も並ぶ。観光客だけではなく、地元民の憩いの場として日常的に利用されるので、海産物に強いスーパーのような一面がある。
海の幸を満喫できる食堂やイタリアンがあるフードコート
2階には、海産物を心ゆくまで楽しめるフードコートがある。出店店舗は、「小田原漁港とと丸食堂」と「バル Riso Divino」の2店舗。ガラス戸のおかげで、相模湾を展望しながら食事を楽しみ、一息をつくことができる。
「とと丸食堂」では、定食やどんぶり、ラーメン、カレーを楽しむことができる。どれもこれも海産の味わいに特化したメニューがあるので、家族連れでも満足できる品揃えだ。フードコートなので、「バル Riso Divino」のイタリアンも同時に楽しめる。
とと丸食堂の名物は「とと丸頂上丼」(2480円)だ。新鮮な魚の切り身をこれでもかと盛り付けた上に、いくらをたっぷりとかけた逸品である。ぎゅっと凝縮された海の幸の味わいは満足度も高い。その日毎の仕入れによって具材が変わるため、通い詰めてその違いを楽しむこともだろう。
海の幸スイーツも用意がある。本当にカニの身が楽しめるチェキチェキソフトや、ウニを模したウニパフェなどが並ぶ。他では見ない、ウニのソフトで海を感じてみるのはアリかもしれない。
他にもお祭りを彷彿とさせるような、見た目に面白い金魚鉢型プリンの「小田原漁港プリン」(450円)もある。なめらかなカスタードプリンの上をお魚のゼリーが泳いでいるように見える。インスタ映え確実だ。つるつるとした食感でおいしい。
お腹いっぱいに海の幸を堪能できる「おさしみ」ビュッフェレストラン
3階には、小田原の鮮魚を心ゆくまで食べ尽くせる「おさしみ天国・小田原海鮮ゴーゴー」がある。59分食べ放題システムで、大人は2590円、子供(小学生以下)は1390円、幼児(3歳以下)は無料だ。
店員さんも天使の輪と羽の衣装で着飾っており、天国感を出している。入店時には案内役の天使が「天国へ行ってらっしゃい!ゴーゴー!」と勢いよくスタートしてくれるのが面白い。
おさしみが「これでもか」というほどに並ぶ光景はなかなか迫力がある。ご飯や味噌汁、カレーも完備。惣菜コーナーもあり、そこにはお魚フライや煮付けなどもある。明太子にとろろもあるので、どんな丼でも盛り付けることが可能。
なお、それらを載せている土台には本物の古舟が使われている。こういう内装のこだわりもまた楽しい。しかし、言われなければ気づけないのがちょっと面白い。オシャレはみえないところから、なのだ。
こんな風に丼に盛り付けることができる。お腹いっぱい食べたいのならばビュッフェレストラン一択だろう。だが、ラーメンはないので、そこは迷いどころである。
ただ、濃厚出汁で出汁茶漬けにして最後はシメられるのも嬉しい。これはビュッフェレストランだからこその楽しみだと言える。マグロによく合うゴマダレや醤油もテーブルの上に用意されているのが泣かせてくれる。
なお、丼の代わりに、パフェグラスをつかって寿司パフェを作ることも可能である。貝殻型のグラスに盛り付けるだけ。旅の思い出に一つ作ってみるのも一興だ。小田原の海の幸、大いに楽しみつくそう。