暗号資産(仮想通貨)交換業者のFXcoinは10日、国内の取引所で初めてリップル(XRP)ベース取引の取り扱いを、12月9日より開始したと発表した。
これにより、従来のビットコイン(BTC)/日本円(JPY)、リップル(XRP)/日本円(JPY)、ライトコイン(LTC)/日本円(JPY)、ビットコインキャッシュ(BCH)/日本円(JPY)(同日開始)に加え、ビットコイン(BTC)/リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)/リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)/リップル(XRP)の7種類の通貨ペアによる取引が可能になったとしている。
同社は、「暗号資産間の取引はビットコインベースでプライシングするのが一般的だが、決済時間が速く、手数料が圧倒的に安いリップルを利用し、ビットコインベースではなく、リップルベースで決済するほうが便利で合理的であり、今後XRPベース取引が拡大していくものと考えている」とコメントしている。
同社では、暗号資産の実需取引の拡大を重要視しており、その中で、決済面で優れているXRPの可能性に注目してきた。今年11月30日には、11月27日に住友商事との間で、住友商事グループ会社間の債権債務を、リップルを用いて決済する実証実験を実施したと発表している。また、同社におけるリップルの現物取引高も8月から11月にかけて11倍と急拡大してきているという。
今回のリップルベース取引開始により、同社は「暗号資産間の取引をよりスムーズに低コストで行うことが可能となり、顧客へのサービス向上にもつながる」との考えを示している。