米テスラは24日、同社製の電気自動車(EV)などについて暗号資産(仮想通貨)のビットコインによる支払いの受け付けを開始した。自動車大手がビットコイン決済を始めるのは初めてとみられる。当初は米国内の購入者に限るが、年内に米国外でも対応するという。
テスラは2月、15億ドル(約1600億円)分のビットコインを購入したと明らかにし、近く自社製品のビットコイン決済にも対応すると表明していた。表明を受け、ビットコイン相場は一時急騰した。3月25日時点のビットコイン価格は、5万3000ドル近辺で、落ち着きを見せている(Coin Market Capより)。
同社は利用規約のなかでビットコイン価格は変動することに注意が必要だと呼びかけている。ビットコインによる支払額が表示されてから一定の時間内に予約手続きを済まさなければ取引は失効する。また、ビットコインの支払額は小数点以下8桁の数字になる場合があり、正確な額を送らないと注文がキャンセルになる、などいくつか注意点がある。なお、決済手続きに伴うデジタル資産の紛失について、テスラは責任を負わないという。