ネスレ日本株式会社が、直営店の「ネスカフェ 原宿」内で「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」をオープンさせて営業中だ。実際に訪問して体験してみた。
ネスレは2019年3月より常設店舗として、東京・大井町にて「ネスカフェ 睡眠カフェ」を運営していた。「ネスカフェ 睡眠カフェ」は、コーヒーの飲み分けを通じて新しい睡眠スタイルを提案する体験型カフェ。
今回の「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」は、それまでの「ネスカフェ 睡眠カフェ」を全面リニューアルしたもの。睡眠について今まで以上に総合的に学び、体験できる場として2021年3月24日にオープンした。
半個室のブースでリラックスできる
日本人の睡眠不足は大きな社会問題となっている。特にコロナ禍が猛威を振るう状況では、多くの人々が生活スタイルの変更を余儀なくされ、その中で睡眠の悩みを抱えている人も増えているという。
「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」は、そんな悩みを解決するための方法論が学べる場であり、眠りの質を高めるための環境や、コーヒーの飲み分けなどを体験できる。
利用時間として30分と60分以上(60分での利用後、30分ずつ延長可能)が設定されていて、記者は30分のコースを体験した。
ブース席はすべて他人の目が気にならない半個室タイプで、4つ用意されている。ブース席にはリクライニングチェアのものとソファのものがあり、記者はリクライニングチェアのブース席を使用させてもらった。
カフェの入り口の棚には睡眠に関する書籍や、ヘルスケア製品のフィリップスの睡眠に役立つ製品「SmartSleepシリーズ」が置かれていて、自由に手にすることができる。
カフェ内の照明は明るさが抑えられ、鳥のさえずりや水の流れる音など自然音が流れていて、リラックスできる環境が整えられている。
実は仮眠に最適なコーヒー
ブース内のリクライニングチェアに座ると、コーヒーが運ばれてきた。コーヒーは眠気を覚ますものというイメージがあるが、ネスレは「コーヒーナップ」という、コーヒーをまじえた仮眠スタイルを提案している。
コーヒーナップでは、15分程度の仮眠の前にコーヒーを飲む。15分程度の短い仮眠は、仮眠後のパフォーマンスを上げるのに有効であり、さらに仮眠前にコーヒーを飲むことで起床後シャキッとするのだ。
提供されたコーヒーは、アイスの「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー 無糖」。「アイスクレマサーバー」を使ってクレマ(泡)が浮かべられているので、まろやかな口当たりも楽しめた。
なお、60分以上での利用の場合、カフェインレスコーヒー1杯とカフェインを含むコーヒー1杯が提供されて、コーヒーの飲み分けも体験できる。
睡眠の質を高める食事も
ブースで睡眠に最適な環境を体験した後は、睡眠の質を高める食事も味わえる。「ネスカフェ 原宿」の2階のカフェフロアでは、眠気の科学の第一人者である広島大学の林光緒教授が監修したメニュー計3品が提供されているのだ。
今回食べたのは、スパイシーシュリンプライス(税込1080円)とグレープフルーツブリュレ(税込580円)。
スパイシーシュリンプライスは、アミノ酸の一種のトリプトファンを含んでいる。トリプトファンは、睡眠のリズムに重要な役割を果たすホルモンであるメラトニンの原料となる。メラトニンは、夜間に多く分泌され入眠を促進する。デザートのグレープフルーツブリュレは、柑橘系の香りでしゃっきりさせる。そうした睡眠の質を高める効果はもちろんのこと、味の満足度が高いので、純粋に食事として楽しめた。
快適な眠りについて考えてみよう
今回の訪問で眠りの質を高める環境、コーヒーや食事などを実際に体験できた。特にコーヒーナップは自宅でも試したくなるほどで、睡眠について新たな知見が得られた。
「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」(東京都渋谷区神宮前1-22-8)の営業時間は11~20時。最終受付は19時30分で、フード、ドリンクのラストオーダーは19時。公式サイト(https://suimin-cafe.jp/)からの予約も可能だ。
料金は30分の利用で、ブース利用+コーヒー1杯で税込825円。60分の利用で、ブース利用+コーヒー2杯で税込1650円。60分利用の場合は、プラス税込825円で30分ずつの延長が可能。
9月3日は秋の睡眠の日で、快適な眠りについて考えるにはよいタイミング。一度、「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」を訪問してみて、心地よい眠りの環境を体験してみては?