カンロ飴やピュレグミでお馴染みのカンロ株式会社が、2021年中間決算発表会を85日にオンライン上で開催した。

発表会にはカンロの三須和泰代表取締役社長が登壇。202116月におけるカンロの動向などを発表した。そこで語られたのは、「飴」減少、「グミ」増加という傾向だった。

出荷額を見ると、前年同期比で飴は8.9%減少したが、グミ(マシュマロ商品を含む)は36.8%も増加した。損益状況は、グミの販売好調もあって大きく増益となった。

グミの好調に関しては、ピュレグミなどの主力ブランドはもちろんのこと、新商品のマロッシュが後押ししている。6月に全国全チャンネルで発売を開始したマロッシュが、出荷データでは販売計画比で225%という数字を記録するなど、非常に好調なのだ。

マロッシュはグミのような、マシュマロのような不思議の食感を持ち、SNSでも大きな注目を集めている。デジタルネイテイブ、SNSメイティブ、スマホネイティブのいわゆるZ世代を中心に人気を博しているのだ。三須社長は「今後の主力ブランドにしたい」とマロッシュへの強い期待を語った。

複合型オウンドメディア「Kanro POCKeT」もオープン

発表会の中では、85日にオープンした「Kanro POCKeT(カンロポケット)」(https://kanro.jp/)についても紹介された。Kanro POCKeTはカンロの複合型オウンドメディアだ。カンロは経営方針のひとつとして「デジタルマーケティングの推進」を掲げているが、Kanro POCKeTはその一環だ。

Kanro POCKeTでは商品詳細情報、ブランドサイト、EC機能が一体化していて、ここを見れば、カンロの商品のことが分かり、気になった商品を購入できるのだ。

コンタクトセンター機能も有していて、消費者のためのサポートページも強化。FAQの充実化やチャットボットの導入で、消費者の疑問に答える他、Kanro POCKeTに届いた意見を商品改善にもつなげていく。

EC専用商品や既存ブランドのEC展開なども予定しているとのことなので、Kanro POCKeTでしか手に入らない商品の登場も期待できる。

コロナ禍でEC需要が高まる中、カンロの新たな取り組みがどのような反響をもたらすのか今後も注目していきたい。