株式会社Gaudiyは28日、世界最大級のアイドル・フェスティバル「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」にて、アイドルとファンをつなぐ参加型コミュニティサービスやNFTを活用した多様なエンタメ体験を提供すると発表した。

フジテレビが主宰するTIFは、2019年に約9万人の来場を記録しており、昨年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となった。2021年は10月1日からの3日間にわたり、お台場会場とオンライン双方での開催を予定しているという。

Gaudiyは、ソニー・ミュージックエンタテインメント社と協業し、TIFに集うアイドルとファンをつなぐ参加型コミュニティサービス「TIFコミュニティ」を提供する。TIFコミュニティでは、オンラインチケットの購入や高品質なライブ配信視聴に加え、イベントの情報収集、企画の発信や参加などができるようだ。ファン同士の交流を活性化することで、熱量の高いファンエコノミーの形成をサポートする。

今回、TIFコミュニティで提供する新しいエンタメ体験として、 オンライン配信チケットをNFTで提供するという。NFTオンラインチケットには、オンライン配信の閲覧権だけでなく、特典などの様々な価値が付加されていくようだ。

NFTオンラインチケットを所有するファンは、オンラインLIVEサイン会に参加でき、TIFの会場を映す定点カメラの前を通るアイドルがサインを書く時に、定点チャンネルを試聴しているファンだけが限定サインを入手できる。また、TIFコミュニティ内の誰でもアイドル応援の投票企画に参加できる。周りのファンにも知ってもらいたいアイドルや名シーンに投票し、その票をもとに複数のアワードが決定、各賞ごとに記念NFTが配られる。このNFTは、TIFコミュニティにおけるファン共創のガバナンス(投票権)としても活用されるようだ。

そのほか、ファンが使用するプラットフォームやサイトの垣根なく、ファン活動の思い出や記録を保存する分散型ID「TIF ID」を提供する。ひとつのIDに情報を共通化することで、ファン活動の思い出や記録を保存し、来年のTIFにもつなげることができる。

直近で、NFTアートが大きな盛り上がりを見せている中、エンタメ体験にもNFTが活用され始めた。様々な分野でNFTの活用が広がっており、今後も暗号市産業界の一部としてNFTを活用する動きに注目が集まりそうだ。