暗号資産(仮想通貨)イーサリアムを専門に扱うブロックチェーンソフトウェア企業ConsenSysは15日、4.5億ドルの資金調達ラウンドを完了したと発表した。評価額は70億ドルを超え、2021年11月のシリーズCラウンドから2倍以上の評価額となった。
今回の資金調達ラウンドは、2021年11月に同社のシリーズCラウンドに参加したParaFi Capitalが主導した。これに、Temasek、SoftBank Vision Fund 2、Microsoft、Anthos Capital、Sound Ventures、などの新しい投資家が加わった。シリーズCの投資家であるThird Point、Marshall Wace、TRUE Capital Managementなども、同ラウンドに参加した。
デジタル資産だけでなくフィアットも取り込んで調達しており、調達した資金は即座にイーサリアムネットワークのネイティブ暗号通貨であるETHに変換するという。2022年後半にリリース予定の大規模な再設計とMetaMaskの急速な拡大をサポートし、様々なブロックチェーンプロトコルやアカウントセキュリティの仕組みとの統合も資金面でサポートする。また、人材雇用や、イーサリアムエコシステムへの開発や再投資等に利用するようだ。
同時に、暗号資産ウォレットMetaMaskの月間アクティブユーザー数が、3000万人を超えたと発表した。4ヶ月で42%成長したようで、ユーザーは、NFT(非代替性トークン)の発行と収集、DAOへの参加、DeFiプロトコルへの参加にMetaMaskを利用している。米国、フィリピン、ブラジル、ドイツ、ナイジェリアなどが、MetaMaskの最も活発な市場となっているようだ。今後はトークンを立ち上げる予定で、MetaMaskに関するDAOの設立も計画しているという。