俳優の香川照之(56)に今後の俳優生命を危ぶむ声が業界内外から高まっている。
一連の“性加害報道”を受け、金曜司会を務めていた『THE TIME,』(TBE系)を降板することになった香川。番組冒頭に生謝罪して継続出演を匂わせた8月26日とは一転、9月2日には番組開始35分後にVTRで出演し、「私に対して報道されている件で、大変な騒ぎを起こし、多大なるご迷惑をおかけしておりますこと、重ね重ねお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。今回の件の報道にあります、当事者の方々はもちろん、私の今までの人生すべてにかかわってこられた方々に、私が不快な思いをさせてしまったことに対して、お詫び申し上げます。すみません」と謝罪。
さらに「俳優というのは、自分の言葉ではなく、与えられたセリフ、人の書いた言葉、これを言う職業です。自分の言葉ではありません。しかし、情報番組の司会は、あくまでも自分の言葉、生の言葉、あるいは限りなく生に近い言葉を通して、ニュース、情報を伝えていく仕事であります。今の私の生の声はその意味では説得性がありません。さまざまな不信感や不快感を視聴者のみなさまに与えてしまうと思います」とし、「したがって、私がこの愛する『THE TIME,』を司会として出演させていただくことはふさわしくないと判断いたしました。今後出演をしないという決意をしました」と、自ら降板を伝えた。
香川を取り巻く状況は日に日に厳しくなっている。トヨタ自動車など有名企業7社のテレビCMに出演していたが、トヨタ自動車は2日までにテレビCMの放送を見合わせることを決定。同じくサントリーも10月放映予定の「パーフェクトサントリービール」新CMへの起用中止を決めた。そのほか、アリナミン製薬、東洋水産、セゾン自動車火災保険の4社が放送の見合わせや契約満了を発表するなど、混乱が続いている。
「当初はトヨタ自動車も静観すると見られていましたが、デイリー新潮が香川の性加害を行っている現場写真を公開したことで潮目が変化。香川が鬼のような形相で女性の髪を掴む証拠写真のインパクトは強烈で、契約企業側も『これは火消しできない』と悟ったのか、即座に降板ラッシュが起きました。不祥事によるCM降板には違約金が発生するため、香川サイドの損害は5億〜8億円にのぼると見られています」(週刊誌記者)
CM降板のみならず、出演番組も一斉に動きがあった。NHK Eテレのアニメ『インセクトランド』は5日放送回から放映を中止。『香川照之の昆虫すごいぜ!』(同)も過去の動画も取り下げられた。
「次回のTBS日曜劇場にも香川はキャスティングされていたものの、今回の騒動で急きょキャンセルされたという話も出回っています。同枠の看板作『半沢直樹シリーズ』では重要な役どころを演じた香川ですが、その日曜劇場のスタッフに見限られてしまったのはダメージが大きい。今後はホステスへの性加害という部分がドラマ視聴層の中心である女性F1層から徹底的に嫌われる要素になる。ドラマ枠のスポンサー企業からもNGが出ることが予想され、実質的にテレビから永久追放となる可能性もあります」(前出・記者)
酒の席での失態で思わぬ“倍返し”を食らった香川。その代償はあまりにも大きいようだ。