一連の“性加害報道”を受け、金曜司会を務めていた『THE TIME,』(TBE系)を降板することになった俳優の香川照之(56)。番組冒頭に生謝罪した8月26日とは一転し、9月2日は番組開始35分後にVTRで出演し改めて謝罪した。

この降板騒動を受け、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、司会を務める極楽とんぼ・加藤浩次(53)が香川を擁護するともとれる発言をし、SNS上で批判の声が集まっている。

香川は「私に対して報道されている件で、大変な騒ぎを起こし、多大なるご迷惑をおかけしておりますこと、重ね重ねお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。今回の件の報道にあります、当事者の方々はもちろん、私の今までの人生すべてにかかわってこられた方々に、私が不快な思いをさせてしまったことに対して、お詫び申し上げます。すみません」と謝罪。

続けて「俳優というのは、自分の言葉ではなく、与えられたセリフ、人の書いた言葉、これを言う職業です。自分の言葉ではありません。しかし、情報番組の司会は、あくまでも自分の言葉、生の言葉、あるいは限りなく生に近い言葉を通して、ニュース、情報を伝えていく仕事であります。今の私の生の声はその意味では説得性がありません。さまざまな不信感や不快感を視聴者のみなさまに与えてしまうと思います」とし、「したがって、私がこの愛する『THE TIME,』を司会として出演させていただくことはふさわしくないと判断いたしました。今後出演をしないという決意をしました」とコメント。

そして、これまで番組を見ていた視聴者に感謝を伝えるとともに、「あらためまして今回の件で不快な思い、嫌な思いをみなさまにさせてしまい、騒ぎを起こしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と述べ、深々と頭を下げた」と深く頭を下げ謝罪した。

この降板劇を受け同日の『スッキリ』では、司会を務める加藤は「報道をある程度認めているということ、本人とTBSの両方が考えた上での降板という形。本人と局が決めたことなので致し方ないと思っている」「反省しないといけないことだと思いますし、心が傷ついた方もいらっしゃる。そういう場所で働いているから何をされてもいいというのは絶対に違う。職業蔑視にもなりますし、やっちゃいけないことだと思う」とコメント。

そのうえで「あれだけ反省しているということなので、これからどういう形で(仕事を)続けるのかはわかりませんけど、本分である歌舞伎の部分と俳優の部分をどのようにやっていくのか。それができるチャンスが今後与えられる世の中であるべきだと思う」と、早くも再起を願うコメントをしていた。

これに視聴者から「チャンスを与えるのはいいけど、今それを言うべきではない」「チャンスよりも反省でしょ。一度の失敗じゃなくて何度もやってて、今こうやって報道が出てきてるわけだから」と批判の声が集まっている。

「加藤の相方・山本圭壱(54)は2006年に淫行騒動を起こし、約11年芸能活動の休止を余儀なくされていましたからね。15年にようやくコンビとしての活動を再開できましたが、そういった経験もあり香川のことを他人事とは思えなかったのかもしれません。ただ、事がことだけにSNS上では『少なくとも芸能人としては終了だろ』『信用を失墜させたわけで、それを取り戻すのには時間が必要です』『簡単に再チャレンジの機会を与えられると思わない方が良いよ』と批判が上がっています」(政治記者)

対して、『THE TIME,』において香川の相方と言える存在だった安住アナは、この件については“報告”のみに徹し、一切私見を述べていない。偶然にも、香川の謝罪VTRのあとのお天気中継は香川・観音寺市。雨がふりしきる様子を見て「香川は、今朝は雨のようですね」と発した安住に対し「なんか切ない……」「色んな思いがこもった安住アナの言葉が忘れられない」との声が集まっていた。