11月28日放送の『クレイジージャーニー』(TBS系)で、モルモットを殺して食べるシーンが放送され、ネット上で賛否両論を集めている。
この日、番組ではアマゾンに精通する料理人・太田哲雄(42)を特集。料理人としてのエリート街道を歩きながら、アマゾンの料理に目覚め、現地の未知の食材を食べ歩いてきたという変わり者で、現在は日本の有名シェフを引き連れ、10日間のアマゾン食べ歩き旅などを主催しているとのこと。
今回放送された密着取材では、カピバラやサルの干物などが売っている、ペルー側は違法としているグレーな市場を訪れたり、アンデスのジャガイモの原種を育てる農家を訪れたりなどしていた。
そんな中、アンデスの現地の人が飼っているモルモットの一種・クイを使ってごちそうを作ってくれることに。番組では「※この後ショックな映像が流れます」という注意書きのテロップが出たあと、現地の女性が「さあ、みんな、感謝をしながら料理をするわよ」と言い、モルモットを縦にして頭と足を持つと、逆方向に押さえつけて骨を折るという映像が流れた。
動かなくなったモルモットを見て太田シェフは「死んじゃった」と説明。また、現地の人は「苦しませないように一瞬で首の骨を折るんだ」と話していた。その後、現地の人はモルモットの死体にカラフルな紙吹雪のようなものを掛け、お酒を垂らしており、太田シェフはこの行為について「すごい神聖なものなので。それくらい食べ物に対してこの人たちはリスペクトしてる」と語っていた。
アンデスでは、モルモットは特別な日や客人をもてなす時に食べられるとのこと。その後、モルモットが捌かれる映像も流れたが、ネット上からは「放送事故だろ……」「放送していいのか?」「ゴールデン帯でこれはキツい……」「モルモット飼ってる人にはトラウマモノ」という声が殺到。一方、「命を頂くとはこういうこと」「カットしないでよくやった」「そうやってお肉食えるんだしな」という、放送したことへの称賛も集まっていた。
「日本ではモルモットは食べられてはいませんが、他の肉も誰かが屠殺して捌いたものを食べているのは確か。そういった“食育”の観点からモザイクをかけたりカットせずに放送した番組を評価する声が集まっていました。とはいえ、日本ではペットとして飼っている人も多い、身近な動物であるモルモット。首の骨を負って死なせ、その後痙攣しているところまでも映っており、ショックを受けた人も多かったようです」(テレビ誌記者)
一度終了したものの、再び復活した『クレイジージャーニー』。攻めの姿勢は変わらないようだ。