日本漢字能力検定協会が12日、2022年の世相を1字で表す「今年の漢字」を発表した。京都・清水寺の森清範貫主が特大の和紙に書き出したのは今年の漢字は「戦」。激動の一年を表す一文字となった。
1995年に始まった今年の漢字は28回目。2021年「金」、2020年「密」、2019年「令」、2018年「災」、2017年「北」となっており、「戦」の選出は01年以来2回目。2位以下は 安、3位 楽、4位 高、5位 争、6位 命、7位 悲、8位 新、9位 変、10位 和、11位 円、12位 幸、13位 勝、14位 平、15位 壺、16位 二、17位 金、18位 乱、19位 死、20位 旅という順番になっている。
「今年の漢字」は全国から募集し最多得票の1字が選ばれる仕組み。今年の「戦」は応募総数22万3768票中、1万804票にものぼり、ロシアによるウクライナ侵攻やカタールでのサッカーW杯開催などが最多得票の理由に挙げられている。今年はそうした世相を反映してか、「悲」「壺」「乱」「死」などのネガティブな印象の“不穏ワード”も続々とランキング入りしている。