12月27日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)にタレントの武井壮(49)が出演。25日に埼玉県飯能市の住宅で起こった親子3人の殺害事件についてコメントしたものの、視聴者からツッコミが集まる事態になっている。

25日午前7時すぎに、飯能市の住宅の敷地内で、60代の夫婦と30代の娘が頭などを殴られて殺害されているのが見つかったこの事件。同日夜には近くに住む40歳の男が自宅で逮捕された。報道によると、被害者夫妻は過去に車を傷つけられており、その犯人として今回の容疑者が逮捕されていたとのこと。なお、その事件では容疑者は不起訴となっている。

今回の事件について番組で話を振られた武井は、「これくらいの憎悪を持った犯行を止めることは難しい」と持論を展開。「馬鹿みたいな話ですけど、僕はなにかそういったものが自分に向けられたときに、殺されない能力みたいなものは常に(維持している)」と明かした。

武井はこの「殺されない能力」について具体的には「自分の身体鍛えたりとか、例えば100メートル、200メートルでも走って逃げられて、その間になにか、見る人が介在するとか誰かが止めに入ってくれるとか、そういった可能性を高めたりとか」とコメント。

また、「防犯グッズもいくつか用意しておいて、本当に殺されない準備みたいなのはしておかないと」と言いつつも、「それが過剰になるとアメリカの銃社会みたいに、新しい分岐点が起きてしまうので非常に難しい問題」と話していた。

しかし、このコメントに視聴者からは、「無理言うな」「老人や女の人が男に襲われたら無理だよ」「脳が揺れる一発を最初にくらったらどんなに身体鍛えてても無駄じゃね?」という困惑の声が集まっていた。

「武井の言う『殺されない能力』とは鍛錬により身につく自己防衛のことのようですが、それができるのは健康体の若者だけ。子どもや高齢者、病気を抱えた人は『殺されない能力』を身に着けられないことになります。また、今回の事件では容疑者が自宅に侵入し、被害者が外に逃げようとしたところを追いかけて殴打したことも判明しており、逃げ切るのは困難だったという状況。今月20日には神奈川・茅ヶ崎市で自宅を訪ねてきた男に突然男性が刺殺されるという事件も起きており、この『殺されない能力』は常に機能するわけではないことは明らかでしょう」(新聞記者)

武井のあまりに短絡的すぎる考えに多くの呆れ声を集めていたようだ。