大手仮想通貨取引所バイナンスのICOプラットフォーム「Binance Launchpad」にて19日、約4億円相当の仮想通貨「Celer」のトークンセールが無事完了したことが発表された。

「バイナンス・ローンチパッド」で行われたトークンセールは1月、2月に続き今回で3回目で過去最大の購買需要が見られている。

「Celer」は送金やスマートコントラクトにおけるオフチェーン取引の提供を目指すレイヤー2のスケーリングプラットフォームだ。

同プラットフォームのトークンセールは日本時間19日午後11時に開始され、400万ドル分(約4.4億円)に相当する597,014,925CELRが17分35秒で完売したことがバイナンスの公式発表で明らかとなっている。

バイナンスのCEOであるCZ氏は今回のトークンセールには「最も購買需要が高かった」と説明しており、購入を試みた39003人の中から実際にCELRトークンを購入できたのは約8%の3129のみだったと明かした。

「前回からアップデートされたバージョンでもキャパシティ・キャッシュの問題が見られた。
統計:購入したかったのは39003人、購入できたのは3129人。35000人はやや不満だろう。」

バイナンスは今年に入ってから独自の仮想通貨トークンセールプラットフォーム「バイナンス・ローンチパッド」を始動させており、前回のFET、第一回のBTTなども開始直後に完売が相次いでいた。

ローンチパッド上では仮想通貨の普及を促進させるプロダクトを既に有しているプロジェクトが資金調達のために利用されている。

日本時間19日に行われたCELRのセールでは1BNBで2,303CELRの購入が可能な仕組みになっており、最低2985CELR、最大で223,880CELRまで購入できるとトークンセール前に発表されていた。

米ドル換算で最低購入価格は20ドル、最高価格は1500ドルまでに設定されており、完売したCELRトークンの総額はおよそ400万ドル、約4億4千万円相当に当たる。

90%以上が実際にトークンを購入できなかったためユーザーからは苦情が殺到しているバイナンスだが、ある意味バイナンスの人気度を表しているとも言えるだろう。

ユーザーからのコメントに対応する中で、CZ氏は今後このような問題に対処する手段として違うアプローチを取る可能性も示唆した。

「もしかしたら今後BNB保有分配モデルなど、異なるアプローチを試すかもしれない。まだ検討中だ。」

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