1月20日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、「なんで人はウソをつくようになるの?」という疑問について特集。番組が行った検証に視聴者から賛否両論の意見が飛び交っている。
この日のチコちゃんの疑問「なんで人はウソをつくようになるの?」。チコちゃんの答えは「自分と他人の心の中は違うと分かるようになるから」とのこと。また、解説の神戸大学大学院の林創教授によると、「人は早くは2歳半~3歳ごろからウソをつき始めるようになる」とのことだった。
この頃のウソは、事実を否定するだけの「自分が怒られないためにつくウソ」だが、4歳~5歳になってくると、「意図的なウソ」がつけるようになるとのこと。前者が親から指摘され「お菓子を食べてない」といった単純なウソであるのに対し、後者は、相手には違う事を信じさせたり、話す相手によって伝える情報を変えたりという高度なウソだという。
番組では実際に3歳~6歳の幼児を対象に、目の前に段ボール製の赤い家と青い家を置き、この説の検証を行うことに。まず3歳の子の前にやってきた人のよさそうなサラリーマンが「怖い人に追いかけられている」と訴え、赤い家の中に隠れ、後からやってきたチンピラにサラリーマンの居場所を教えるか実験を行ったが、3歳のためにウソがつけず、居場所を教えてしまうことに。
一方、4歳以上になるとウソがつけるようになり、全員が「サラリーマンは青い家」と答えた。
ここで悪者と善人をチェンジ。つまり、追いかけられている方が悪者で、追いかける方が善人のパターンとなり、鬼に対し子どもが信頼している園長先生が追いかけてきたというシチュエーションにしたものの、全員が鬼と最初に交わした「隠れているのを内緒にして」という約束を守り、嘘をついてしまっていた。
この検証に視聴者からは、「成長の証としてウソがある」「興味深いな」という感心の声が集まっていたが……。
「一方、ネット上からは『5歳位だとただの茶番だと認識しそう』『先生じゃなくてママならどう答えるんだろ?』とそもそもの検証環境への疑問や、『道徳的に問題では』『トラウマにならないのか心配』『ウソをつかすのも嫌だな』という苦言も集まっていました。番組的にはテーマ通りの検証結果が得られたようですが、現場では鬼とチンピラを同じ人が演じていることを園児が理解しており、目の前のハプニングが茶番であるという認識を持っていた様子。正しい検証結果かどうかに疑問を抱く人が多くいたようです」(週刊誌記者)
NHKが用意した検証の環境づくりがあまりにも雑過ぎたようだ。