昨年夏に発表されたブガッティの究極のロードスター「W16 ミストラル」が、日本初披露された。
W16ミストラルは、W16エンジンを搭載する最後のロードゴーイングモデル。シロンスーパースポーツ300+で採用された1600PSバージョンのW16エンジンを搭載し、420km/h(リミッターにより制限)の最高速を誇る。
究極のマシンともいえる、W16ミストラルは世界限定99台のみの生産で、価格は約7億円。2024年以降に生産がスタートするが、すでに予約完売済みとなっている。
また、日本初披露された午後のイベントでは、ブガッティとコラボした、Jacob & Co.(以下、ジェイコブ)の高級時計も展示。W16エンジンの動きを再現した複雑機構を搭載した「ブガッティ シロン トゥールビヨン」などが並んだ。
ジェイコブはブガッティとパートナーシップ契約を結んでいる独立系時計ブランド。ほかのブランドでは類を見ない超複雑機構を手掛けるジェイコブだが、ユーザーの好みによって一部パーツを変更できるカスタムオーダーに対応している点も特徴の一つだ。既存のモデルに新たに貴石をセッティングしたり、ダイヤル上にミニチュアを加えたりなどカスタマイズの幅も広く、世界に一つだけのタイムピースをオーダーするセレブリティは多い。
W16エンジンに別れを告げ、今後はハイブリッドのパワートレインに移行することを明らかにしているブガッティ社。2023年には、内燃機関がベースのハイブリッドシステムに関する何らかのテクニカルコンセプトを発表する予定だという。
洗練された技術で美しいマシンを生み出すという情熱を共有するブガッティとジェイコブ。両CEOは、今後も機械式製品の愛好家たちを驚かせるような製品を提供すると誓っている。