3月27日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が出演。岸田文雄首相(65)がウクライナのキーウを電撃訪問した際、ゼレンスキー大統領(45)に必勝祈願のしゃもじを贈ったことに苦言を呈した。
この問題は、ウクライナに極秘入国した岸田首相が、自身の地元・広島県にゆかりのある「必勝祈願」と描かれた巨大なしゃもじを贈ったというもの。ほかにも平和の象徴である降り鶴をモチーフにしたランプを贈っている。
しゃもじ贈呈をめぐっては、国会では野党からも「不適切」と批判の声が上がっている。
このニュースについて話を振られた橋下氏は、「日本はウクライナを支援する側に立っているわけですから、ウクライナに勝ってもらわなきゃ困るというのは、僕はその通りだと思う」と一定の理解を示しつつ、「ただ、それがしゃもじっていうのは僕もセンスがないと思う」と批判した。
さらに橋下氏は、「それから日本は武器を提供していません」と指摘。「僕は武器を提供すべきだという持論なんですけども、今は日本はできません。武器を提供していないにも関わらず、外から『勝て、勝て』というのも不適切だと思います」と苦言を呈した。
一方、野党からの批判に対して疑問の立場を取っているようで、橋下氏は「ウクライナの人たちが怒るんだったら僕らも反省しなきゃいけないと思うんですけど、ウクライナのゼレンスキー大統領やウクライナ側からは別に批判の声が出ていないので、国内でここまで国会で厳しく言うことでもないのかな。『センスがないよね』と、そういう話なのかなと思います」と持論を展開していた。
この橋下氏の持論に視聴者からは「あれを贈って何か支障があったか?先方に失礼があったわけでも、批判があったわけでもないだろ」「別に勝て勝てとは言ってませんよ。日本において縁起が良い物をプレゼントしただけです」「センスのあるなしを問題にしている自体、どうかしていますね」という声が集まっている。
「しゃもじを生産したのは、被爆地かつ平和都市として知られる広島。また、必勝としゃもじの歴史のはじまりは日露戦争。軍人が宮島で無事に帰ってくることを祈願してお守り代わりにしゃもじを奉納していたことが明らかになっています。そうした経緯もある上、ウクライナからは好意的に受け取られていることから今回のしゃもじ贈呈にネット上からは好意的な声が多く上がっているのも事実。『センス』を引き合いにした橋下氏に疑問の声が集まっていました」(政治記者)
また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻当初は、ウクライナに降伏するよう訴え続けていた橋下氏。いつの間にか「日本も武器を提供すべき」という持論に変わったようだ。