ネスレ日本株式会社は株式会社セカンドストリートとコラボして、スーパーセカンドストリート5店舗で、食品ロス削減を目的とした専用の売り場を4月21日(金)~7月13日(木)の期間で展開する。
販売するのは、ネスカフェやキットカットなど、ネスレ日本の人気商品。賞味期限内だが、食品流通の分野で浸透している「3分の1ルール」(製造日から賞味期限までの期間を3等分して、製造日~納品期限、納品期限~販売期限、販売期限~賞味期限の期間に割り振ること)によって、通常の流通ルートでは販売が困難になってしまった商品を取り扱うのだ。
販売価格は通常より安いものとなる。例えば、「ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン コロンビアブレンド65g」の希望小売価格は税込1053円だが、今回の販売価格は税込537円。「キットカット ミニ13枚」の希望小売価格は税込540円だが、今回の販売価格は税込246円である。
ネスレ日本はこれまでも食品ロス削減のために様々な取り組みを行なっている。総合リユースドショップの最大手セカンドストリートとの今回のコラボは、両社が「生産者の想いを無駄にしたくない」という共通の願いを持っていることから実現した。
売り場が設けられるのは、スーパーセカンドストリートの大谷地店(北海道)、大宮日進店(埼玉県)、柏沼南店(千葉県)、LIVINよこすか店(神奈川県)、八尾店(大阪府)。スーパーセカンドストリートはセカンドストリートの店舗の中でも最大の規模を誇るタイプであり、その中から全国の5店舗が実施場所として選ばれた。
4月21日(金)と22日(土)には、大宮日進店においてコーヒーの試飲会も実施された。提供されたのは通常の流通ルートで販売が困難となったネスカフェであり、これも食品ロス問題を多くの人に伝えるための取り組みの一環である。
今回の取り組みに関して、ネスレ日本の担当者は「生産者の方が丁寧に作った原材料を可能な限り無駄にせず、持続可能な形で消費者に製品を届ける仕組みを作ることを目指しています。まずは1杯のネスカフェ、1つのキットカットからでも、無駄を減らして、笑顔を広げたいと思っています」とコメントしている。
廃棄される可能性がある製品を販売することで、食品ロスを減らし、持続可能な未来を作りたいとのことだった。