エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は23日、9月7日に公式専用ウォレット「Chivo」をローンチすると明らかにした。デジタルウォレットの活用は任意だが、ダウンロードした人は、セットアップの際に30ドルのビットコインを受け取ることができるようだ。
ブケレ氏はTwitterで、Chivoウォレットの利用は任意であることを何度も繰り返している。ただ、Chivoウォレットを使用する市民は、世界のどこにいても、個人と企業の間でビットコインやドルによる支払いが可能になったり、スモールビジネスを開設して運営したり、さらに従業員がビットコインでチップを受け取ることもできるようになることを強調した。
他にも、Chivoウォレットには、ビットコインの取引を自動的にドルに変換する機能が搭載されている。ユーザーはビットコインを保持し、後でエルサルバドルの200台のATMで現金として引き出すこともできるという。また、50カ所の「Puntos Chivos」と呼ばれる場所では、入出金が可能で、ウォレットのインフラに関連するトラブル及び暗号資産(仮想通貨)の教育などの施設としても機能するようだ。