株式及び暗号資産(仮想通貨)取引アプリを運営するRobinhoodは26日、第3四半期決算を発表した。第3四半期の総収益は前年同期比35%増の3.6億ドルとなったが、アナリスト予想を下回った。
株式取引による収益は、2020年第3四半期の6,900万ドルに対し、27%減少して5,000万ドルとなったが、仮想通貨取引による収益は、2020年第3四半期の500万ドルに対し、大きく増加して5,100万ドルとなった。ただ、同社の第2四半期決算の仮想通貨取引による収益は2.3億ドルで、第2四半期と比べると暗号資産取引による収益は大きく減少した。
月間アクティブユーザー数(MAU)は、2020年第3四半期の1,070万人に対し、76%増の1,890万人となった。一方で、第3四半期の新規ユーザーによる資金保有口座数は第2四半期と比較して大幅に減少したようだ。
第2四半期の仮想通貨取引の増収分は、ドージコイン(DOGE)による取引が多くを占めていたことを決算発表時に明かしており、第3四半期にも成長を維持できるかは不透明であるとしていた。ロビンフッドのVlad Tenev氏は電話会見で「第3四半期は、第2四半期と比べて仮想通貨取引が大きく後退し、売り上げ低迷につながった」と述べた。
また、今回の決算発表でTenev氏は、暗号資産ウォレットのウェイティングリストに現在100万人以上の顧客が登録していることに加え、個人投資家や暗号資産投資家にとって最も信頼できる直感的なプラットフォームになる、と述べた。今後は、誰もが長期的に投資できるよう、税制優遇の退職金口座を提供することも示唆した。