ビットコイン(BTC)は23日、6時に90万円を割り、88万円前後を推移している。現在の取引価格は88万3500円で前日から3.60%下落した。
イーサリアム(ETH)は7万480円で7.69%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は12万2434円で6.78%下落。リップル(XRP)は70.68円と4.83%下落した。
仮想通貨市場は、中国政府による規制強化の懸念や、先週から続くマウントゴックスの売り圧を受け小幅ながら全面安になっている。
5月16日以来、この1週間でビットコインは88万円から92万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースは、大和証券が産経新聞のインタビューで、仮想通貨事業に意欲を見せたことだろう。大手証券会社が仮想通貨市場に参入すれば、市場の安定や信頼回復が期待できる好材料だ。このニュースは、ホリエモンこと堀江貴文氏も反応。自身のツイッター上で「どこか買収するのかなー?」と興味深いツイートをしている。
また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうちほとんどが下落する低調な相場となった。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額85位のゼンキャッシュ(ZEN)だ。伸び率は40.97%を記録した。取引価格は1ZEN=4910円となっている。
ゼンキャッシュはブロックチェーンの技術で得られる安全性と匿名性を、日常的な情報管理にも応用していこうというプロジェクト。ゼンキャッシュが使われる「ZEN」というプラットフォーム上で、コミュニケーションやトランザクション、出版への利用を目指して開発された通貨だ。
一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額位のタイムニューバンク(TNB)だ。伸び率は5.07%で、取引価格は1TNB=4.80円となっている。
タイムニューバンクは、「個人の時間」を売買するプラットフォーム上で使われる仮想通貨で、ブロックチェーン技術を用いることで中立・公正に価値付けすることを目的に開発された。市場に出された個人の時間を、投資家が適切に評価し、希望者がその時間を購入するという仕組みとなっている。日本の時間売買アプリ「Time Bank」に似た性質を持つ通貨だ。
本日の仮想通貨市場は、弱気ムードの一色の下落相場となった。中国の規制報道やマウントゴックスの影響以外にも、5月31日に韓国の確定申告納付期限を控えての韓国における売り圧も、ここ最近の下げ相場に拍車をかけとた見る市場関係者も多い。ビットコインは90万円を割ってしまったが、ここが耐え時だ。