現在、ロシアで開催中の2018年FIFAワールドカップの出場国・ドイツの話題を『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が取り上げた。

ドイツは、混戦の「グループF」で、現在、1勝1敗の「勝ち点3」で2位。グループリーグの突破に向け、今晩、同じグループ4位の韓国と対戦する。

番組では過去4回優勝をし、前回大会の王者であるサッカー大国・ドイツを「前回王者ドイツが大ピンチ カギ握る“最強イケメンDF”」と題して、ドイツのDFマッツ・フンメルス選手(29歳)を特集。本日の韓国戦で、首の怪我から復帰予定のフンメルス選手を、鉄壁のディフェンス能力だけでなく、攻撃的センスも合わせ持つドイツ最強のDFであり、勝負のカギを握る人物としてスポットが当てられた。

そして、サッカーファンからはそのプレイスタイルだけでなく、顔の彫りが深く髭の似合うルックスで人気も高く、本人のインスタグラムにアップされた、バスローブを着て朝食を食べているモデルのような姿も紹介された。

そこまではワールドカップの特集でよくある内容だったが、VTR後、番組MCのテレビ朝日・坪井直樹アナウンサーは今日の「ドイツ対韓国戦」について「何と言ってもドイツは前回、優勝国ですからね。ただ、(同じ)アジアとしては韓国に健闘してもらいたいという気持ちもあります。頑張って!」と発言。ドイツチームや選手を特集しておきながら最後の締めが、まさかの韓国に対する応援メッセージを送るという展開で終わった。

ドイツであろうと、韓国であろうと、どの国を応援しても、それは個人の自由である。ただ、実際に、同じアジアだからという安直な理由で韓国を応援しようと思っている日本人はどれだけいるのだろうか。

日本のプロサッカー選手たちが海外のチームに続々と進出したことで、いろんな国のチームや選手のファンも増え続けている昨今。個人の見解なのか、テレビ局の見解なのかは分からないが、ドイツの特集をしている時に局アナが、あたかも日本人の代弁者のごとく韓国の応援をするのはいかがなものか。韓国びいきの余計な一言に違和感が残る放送であった。