平昌オリンピック「フィギュアスケート」のアリーナ・ザギトワ選手(ロシア)が、金メダルのご褒美に、かねてからおねだりしていた「秋田犬」と、待望の初対面。26日、ロシアに訪問中だった、安倍総理、昭恵夫人も立ち会うなか、贈呈式も行われ、ザギトワ選手自身が名付けた「マサル」という名前の秋田犬が手渡されたことを28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が取り上げた。

『モーニングショー』では「密着 相思相愛 ザギトワ選手に秋田犬マサル贈呈」と題し、贈呈式の模様から、翌日、秋田犬を連れてモスクワの公園を散歩するザギトワ選手を紹介。愛くるしくなついて、ザキトワ選手と遊ぶ姿に「すっかり仲良しのふたり」として映し出された。

その一方で、モスクワでの秋田犬贈呈式の場面の映像では、「安倍総理も出席して行われた贈呈式。総理がマサルをなでようとしますが、しゃがみこんでしまいます」とナレーションが読まれ、安倍総理がマサルをなでようとしたら、そっぽを向いて全くなつかない様子が流された。その姿に「(安倍総理には)興味なし?」と、テロップまで出る始末。ザギトワ選手には、顔をペロペロ舐めるくらいなついている姿とは対照的に、総理には不機嫌な表情で寝転がっているという対照的な姿が画面に映っていた。

一見すると、贈呈式でザギトワ選手には好意を抱き、安倍総理には嫌悪感を醸し出している秋田犬のマサル。しかし、他番組のニュースでは、ザギドワ選手と同様に、安倍総理や昭恵夫人にも抱かれ、総理や夫人にも顔をペロペロ舐めてなついているマサルの姿が放送されている。

それにも関わらず、番組では、安倍総理がマサルと触れ合ってる際に、たまたましゃがみこんでそっぽを向く一瞬の姿だけを切り取って編集していた。しかも「興味なし?」というテロップまでつけて放送した。この番組の視聴者の目には、ペットにも相手にされない安倍総理として映ったことだろう。

まるで印象操作とも取られかねない安倍総理への悪意を感じる内容に番組の報道姿勢が問われそうだ。