プロインタビュアーの吉田豪が、いまもっとも旬で、もっとも注目する人物に直撃するロングインタビュー企画。今回のゲストは、低予算ながら大ヒット上映中の映画『カメラを止めるな!』で旋風を巻き起こしている上田慎一郎監督。実は上田監督と“因縁”があった吉田豪が、上田監督の人生を全3回にわたってじっくりと掘り下げます。

◇ ◇ ◇

──ハチ公前で露天商をしていたのはそのぐらいの時期ですか?

上田 そのあとじゃないですかね。そこでいろんなポストカードを売ったりDVDを売ったり500~600人にあだ名をつけたりしてたんですけど。そのなかにストーリーカードっていうのがあって、弟が描いた絵の上に、その絵に適したショートストーリーみたいなのを書いてたんですね。それを絵葉書か何かのコンクールで出版社に送ったら、その出版社の人から連絡が来て。

──『ドーナツの穴の向こう側』という小説を出すことになって。そのときのテンションの上がり方もすごかったですよね、「ついに俺も夢が叶った!」ぐらいの感じで。ただ、そこはある意味有名な出版社で、お金を払えば誰でも本を出せるところだったという。

上田 そうなんですよ。僕はそのときもよかれと思って担当の方とのやり取りを全部書いてて。

──ブログですべてをリアルタイムで報告してたんですよね。

上田 そしたら炎上しまして。

──無邪気にその出版社のノウハウを全部バラしちゃったから(笑)。

上田 そうですね、イラスト入りで書いてました(笑)。

──担当者の似顔絵まで描いて(笑)。

上田 そうそうそう。だから一時、「ブログ閉じてください」って言われましたけど、「嫌だ!」って言いましたね。

──あちらの会社的には迷惑でしょうからね。要は小説を出さないかって誘われたけれど、そのためには165万円を払わなきゃいけないって話になって。

上田 しかもネットワークビジネスで作った借金を返した直後だったんですよね。返した直後にまた借金が増えたっていう逆境さえも焚き火になってたんだと思います。

──このときの自問自答のやり取りを書いたブログも印象的で。

上田 ああ、それちょっと覚えてます。ベンチに座ってる俺と、もうひとりの俺がいて、自分と対話してるっていうのを書いてて。

──そうです。「何をそんなに決めかねてるわけ?」「…いや、何をって。だって恐いじゃん」「うーわ、それって超普通の悩み&不安じゃん。普通に恐いだけじゃん。ビビってるだけじゃん。壮絶にださいね。…君は今ワクワクしてるよね?」「してるね」「ワクワクは嘘をつかない」みたいな会話を繰り広げて(笑)。その結果、ワクテカと呼ばれるようになって。

上田 はい。いやぁ……すごいですよね(苦笑)。

──すごいですよ。出版のときも、誰かに相談したら「そこはやめたほうがいい」って言われてたはずなんですよね。ところが自信たっぷりに、「いろいろ調べましたけど、僕はここでいきます。増刷もかかりました、イェーイ!」みたいなテンションだったのが、急激にどこかの段階で激落ちするんですよ。

上田 ハハハハハハ! そうですね(笑)。

──初版分すら売れなかったから。基本、間違った選択しかしない人なんですよね。

上田 そうですね。間違った選択をしたらふつうはストッパーがかかるじゃないですか、誰かに相談したりして。それをしなかったってことは、失敗したかったのかなって思うときがあるんですよ。でも、それが最後ですね。出版で借金を背負ったことで自主映画団体に入って。

何度鼻をへし折られても変わらなかった理由

──ようやく映画の道に進む決意をさせるだけの大きな失敗だったわけですね。そして、「家で米を研いでる時に、ふと口から出てしまった。あぁ…映画が創りてぇなぁ」という流れになって。

上田 ちょっと盛ってるかもしれないですけどね。そういうふうにちょっといい感じに書いてる時点で完全にヘコんではない気がします。

──借金返済で人間モルモット的なことをやったりとか、いつでもネタにしようとしてる節はありますもんね。

上田 人間モルモット経験も全部書いてましたからね。でも、難しいところなんですよ。最近、ホームレスからの大逆転みたいな話をしたもんやから、それでけっこう若者に響いてるから20代向けの自己啓発本を書いてくださいとかオファーがあって。講演とかセミナーでも失敗することが大事とか言うんですけど。

──「夢さえあればなんとかなる」みたいな無根拠なことを言いそうですもんね(笑)。

上田 「20代前半は失敗を集める気持ちのほうがいい」とは言うんですけど、ただ当時の僕って失敗を集めるほうがいいっていう気持ちでは失敗してないと思うんですよ、ガチで失敗してるじゃないですか。

──毎回、本気で成功しようとして。

上田 それで失敗してるから、失敗しようとして失敗するのとはまた違うのかもしれないし。だから、そこだけ鵜呑みにされても同じようなことにはならないだろうなとは思うんですよね。

──ただ、自己啓発本は相当読んできた人だから、いい本が書けるんじゃないですか?

上田 ハハハハハハ! 自己啓発本はちょっとなと思いますね。いま書く時間がないし、まだ曖昧な返事しかしてないです。自伝も書いてみたいんですけど。いまの30代の自分が20代のことを残しておくのはありかなと思って。そんな痛さも残しておいたほうがいいんかなって思うときもあるんです。俺も20代前半の人に会ったときに、イケイケの子のほうが何かやりそうやなって思うときありますね。

──もし書くなら、いま話したようなダメな部分をたっぷりと。

上田 そうですね。ただ、自己啓発本は、いまの俺もたぶんダメなとこいっぱいあるし、それをいま書くのもちょっと偉そうな気がして。

──20代であきらかに遠回りした人なわけじゃないですか。

上田 かなり遠回りしましたねえ……。

──遠回りしながらも、映画を作り出してからは初期作品からちゃんと評判がよかったわけで。

上田 中学校、高校の頃に自主映画を作って、ちっちゃい世界のなかですけど評判になって。だから、10代のうちに成功体験が積み重なりまくってたんですよ。それで「俺は天才だ!」ってなってたのがデカいと思いますね。

──だから東京に出て来て何度鼻をへし折られても変わらなかった。

上田 そうですね。それは本とかの影響が大きいかもしれないです、壁は越えるためにあなたにやって来る、みたいな。そういう言葉を浴びまくってたので、失敗したときも「これは俺が成長するためにある」って思って、ぜんぜんへこたれなかったんですよね。

──正直、あんなに何もない時期によくブログ続けてたなと思うんですよ。借金返済のため毎日コンビニでバイトしてるだけのブログとか、何が楽しいんだっていうようなことをずっと書いてたじゃないですか。あそこで折れないのがすごいですよ、発表すること何もないのに(笑)。

上田 それは単純に書くことが好きだったっていうのもあると思いますね。

──そして、そういう時期に死ぬほど映画を観たのがよかったんでしょうね。

上田 そうですね。思春期の頃はゲーム、音楽、漫画、映画を浴びるように観て育ってたので。

──過去のブログは、これからいろんな人からツッコミが入ると思うんですよ。「若松孝二 エロスの巨匠」「この人が誰だかいまだにわからない」って書いてるメモとか、全方向で隙だらけだから(笑)。

上田 ハハハハハハ! 相当ピュアでしたね。

人生をエンターテイメントにしたい

──映画を作るって奮起してからの計画としては、「2010年中(26歳)には映画の現場に入って腕を磨く! 2014年(30歳)までにはシナリオか短編映画で何かしらの賞を取り、実績を作る! 2019年中(35歳)までに史上最強の映画制作組上田組(黒澤組みたいな感じね)を確立! 面白い映画をガンガン創って、ガンガン上映する! 日本中、世界中に、愛と笑いと感動を贈り続ける!」って書いてたんですけど、意外と順調ますよね。

上田 へーっ、すごっ! それは完全に忘れてました。2019年、来年ですね。どこか頭の中で残ってたのかもしれないです。

──そして「2044年(60歳)までに、アカデミー賞作品賞を受賞する!」っていうのもありましたけど。

上田 それは相当大人になってからですよね。高校のときは「25歳までにアメリカのアカデミー賞を獲る」って言ってましたからね、「オーソン・ウェルズの記録を抜く」って。

──ダハハハハ! 25歳までにやってることはカフェバー出店を目指すとか、もっと遠回りでしたよ!

上田 ちょっと覚えてるのが、20代前半のときに占い師に占ってもらって、「あなたは20代前半はすごく無駄な動きが多いけれども、30歳になってからそれがすべて実を結び始める」って言われて。それを最近ちょっと思い出しましたね。

──恐ろしいレベルの当たり方で(笑)。 

上田 それが占いなのか、それを聞いた俺が何か潜在的にあったのかわかりませんが。

──大きなことを言う癖はずっと抜けてなくて、このぐらいの時点でも「自分の映画で日本を変える、世界を変える」みたいなことは言ってましたよね。

上田 それは最近も言ってる可能性ありますね。

──「夢は宇宙一の映画監督」っていうのもですか?

上田 宇宙一の映画監督……当時はガチで思ってる可能性ありますからね、将来的には火星人とかが映画を作る可能性があっても負けないぞっていう。

──「この地球上で一番泣いたり笑ったりしたヤツとして死にたい」っていう目標はまだ残ってるんですか?

上田 それはちょっとまだ残ってると思いますね。映画にいま集約してますけど、映画監督っていう意識でもないときもあって。岡本太郎も言ってるんですけど……。

──お、来た!

上田 「芸術家・岡本太郎じゃなくて人間・岡本太郎でありたい」って。人生をエンターテインメントにしていきたいんだろうなっていうのは思いますね。舞台とかもやったこともありますし、自分の結婚式のとき、結婚式って妻側が気合い入れるじゃないですか。でも、俺のときはホントに俺がすごい気合いを入れて、俺たちの作品を最高傑作にする、と。

──お父さんとダンスしたんでしたっけ?

上田 そうです。フラッシュモブを入れたり、映像も4種類作ったり、いままでの俺の最高傑作を作るって言って結婚式をやったり、映画だけじゃなくて毎回エンターテインメントにしたいんだろうなっていうのはありますね、エンターテイナーでありたいというか。だから逆境が来ても、「来た来た!」っていう感じがあるんですね。

熱いヤツだけど映画以外何もできなかった

──「岡本太郎だけじゃなくて岡本真夜の影響も受けてる」っていう発言は覚えてます?

上田 え、覚えてないです。受けてないはずですよ。

──「昔、岡本真夜が歌ってたよね。”涙の数だけ強くなれるよ”。辛い時、悲しい時、心がすんげぇ折れそうな時、ふと、その歌詞のフレーズを口ずさむ時がある。何度も何度もそのクソダセぇ歌詞に助けられたよ、ほんと」「マジな話、いずれビッグになったら、すんげぇ大げさな花束を持って、岡本真夜にサンキューを言いに行こうと思ってる。『涙の数だけ強くなりましたよ。ありがとう』」って書いてたんですけど、そろそろ花束を持って行かないと!

上田 ハハハハハハ! なるほどね、そこまで岡本真夜さんにはハマッてなかったと思います(笑)。その曲はすごい聴いてましたけど。

──「ありがとう!」と言いには行かない。

上田 はい(笑)。真性ですよね、真性の痛いヤツというか。

──それはボクは久しぶりにいろいろ読み直しても思ったんですよ。ただ、ホントに痛い人がこれだけちゃんと結果を出したという事実をボクらも受け止めなければいけない。痛いヤツにも可能性があるんだっていうことを。

上田 そうですね、ちゃんと方向を調整してあげれば。「どうやったら上田さんみたいにそういうところから成功できるんですか?」みたいなことをよく質問されて、「失敗を恐れるな」とかそういうことは言いますけど、でも真性が絡んできてるところもあると思うんですよ。

──どれだけ本気になれるかですよね。

上田 それがホントに遺伝かもしれないし、難しいところではありますよね。

──完全にズレてる人だと思うんですよ。ボクが読んでてあれ? と思ったのが、「携帯販売の仕事で大きなミスを連発したので、気合いを入れるという意味で下の毛を全部剃ってパイパンにしました」みたいな告白で。……何やってるんですか?

上田 ハハハハハハ! それは覚えてますね。当時、ヨドバシカメラのなかの携帯ショップなんですけど、そこの店長をすごい慕ってたんです。その人に、「すみません、ちょっとけじめつけてきました!」って言って、見せたらすごいどつかれたんですよ。

──ダハハハハ! 「そういうことじゃねえんだ!」と。

上田 はい。ただ、ヨドバシカメラの携帯ショップで働いてるときも、日本地図を作って、1台売ったら沖縄から北海道まで1個ずつ駅が近づいてくるみたいな表を作ってみんなでモチベーションを上げていきましょう、とかやってましたね。

──職場でもちゃんと熱いヤツとして。

上田 熱いヤツとして。僕、携帯の売上はふつうやったんですよ。

──それだけ熱く頑張ってるのに(笑)。

上田 コールセンターで働いたときも、いろんな熱いことしようぜってやってたんですけど、成績は平凡やったんですよね。それはちょっとグサッときました。やっぱり得意と不得意はあるんだな、なんでもできるわけじゃないんだな、と。

──カフェバーをやろうとしたときも、料理の腕は全然なかったみたいだし。

上田 まったくでしたね。そのあといろんなことやりましたけど、バイト先では平凡な成績ばかりでした。

──映画で初めて結果が出て。

上田 映画で高校のときに結果が出てたのに、遠回りして。なんでもできると思ったんだけど映画以外は何もできなくて。で、短編を作り始めたら賞をいただいたり、結果が出て。だから得意と不得意があるなっていうのはわかりました。そのときは携帯販売とかも好きになろうとしてるんですよ。カフェバーとかも好きになってるんですけど。

──コンビニもちゃんと好きになってましたよね。

上田 好きになってました。だから好きなことを仕事にしなさいっていうことでもないのかなっていうのはあるんですね。得意不得意ってあるんやなっていう。

人の現実を動かしたことに感動している

──間違いなくあるはずです。そして当時、「成功とはお金でも名声でもない。どれだけ人を楽しませたかだ」って言ってたんですけど、いま成功しかけてみてホントにそうだなと思いますか?

上田 うーん……それは思いますね。これ、僕に興行収入が入るわけでもないので。

──『カメラを止めるな!』がこれだけ大ヒットして、儲かってそうに見えるけど。

上田 一般的にもそうですけど、最初のギャラで仕事を請けて、ヒットするかしないかわからない状態で作ってるので。

──DVD化とかされたら別だけど、現状、どれだけ拡大公開されようが関係ない。

上田 はい、DVD化されたら二次収入とかはあります。それは一般的なメジャー映画でもそういう場合が多いんですけど。

──ただ、メジャー映画の場合は最初に入る金額がぜんぜん違うわけじゃないですか。

上田 だから……またちょっと熱いこと言っちゃいますけど。

──大丈夫ですよ!

上田 結局、劇場のロビーとかで「映画を作るのはあきらめてたんですけど、もう一回やってみます」って言われたり、「私、陸上部でランナーになろうと思ってたのをあきらめてマネージャーやってるんですけど、もう一回ちょっと1年だけ選手として走ってみようと思います」とか言われたときが一番胸が熱くなるっていうのはあるんですよ。9歳の女の子が「夏休みの自由研究を『カメラを止めるな!』にします」って言ったりとか。自分の作ったものがヒットしたりお金になったりっていうのもうれしいですけど、人の現実を動かしたっていうことにすごく胸が動いてる自分はいますね。そのときは実感もないまま適当こいてただけだと思うんですけど(笑)。それがやっとわかりましたね。

──これからたいへんだと思うんですよ。金銭的なメリットがそんなにない状態で、目立てば目立つほど批判的な声も入ってくるようにもなるし、売れなかったときは抱えなくてよかったトラブルも起きるようになるし、いろんなことが起きていく中でこの一生青春感を保てるかどうか。この逆境をうまく転がしていけるのかっていう。

上田 そうですね。でも、妻は俺の琵琶湖のブログを見て、「この人の遺伝子がほしい」と思って好きになったらしいんですよ。

──奥さんもそっち側の人なんですね(笑)。しかし、『カメラを止めるな!』も異常な高評価ぶりじゃないですか。周りで批判してるのはターザン山本ぐらいですから(笑)。

上田 それ見ました。ターザン山本さんとターザン山本さんに同意してた誰か。

ピンチのときに仲間と笑ってるのが一番幸せ

──アイドル界の評判のよさも異常だし、口の悪そうな人たちもみんな絶賛するっていう状況で。

上田 逆にいいことばっかり起こりすぎてると、ちょっと不安になるときもあるんですよ。

──いままでひどい目に遭い続けてきた人だから。

上田 そうです。「ヤッベー!」って言いながら笑いたいっていう。それも岡本太郎の影響かもしれない。「命の危険にさらされたとき、一番人の人生が輝くんだ」みたいなことを書いてるので。だから、それを共有できる仲間と、「ヤバいなあ、来たねピンチ」って笑ってるときが一番幸せだったりするんですよ。今回、想像を超えるレベルで一気にいろんなことが起きてるんですけど、たとえすべてを一気に失ったとしても、ホームレスしていた経験があるので、もう一回あそこからやればいいかっていうところもあるんですよね。

──適度に反省しながらも反省しきってないというか、相変わらずな感じでいいですよ。

上田 そうですね。ちょっと気が楽になりましたね、いろいろ。

──とりあえず動いたもの勝ちだなっていうのはすごく思いました。「お金がないから映画を作れない」みたいに言い訳してる人は、そんなこといいからとっとと動けって話で。

上田 そうですね。映像業界ってけっこうお金がないとか長時間労働だとか、悲観する声ってけっこうあるじゃないですか。僕、あんまり感じたことなかったんですよ。それは思考の問題なんだなと思いますね。すごい楽しいことしかないけどなと思ってて。

──ほかの仕事で自分をブラックな状況にずっと追い込んできた人じゃないですか。ろくに寝ないでひたすら仕事したりとか。それと比べたら何の問題もない、と。

上田 そうですね。たぶんしたくないことをしてるときにキツいんやと思いますけどね、したくないことをあんまりしてないので。

──わかりました。これなら大丈夫そうですね。

上田 面接みたいですよ! 学校の先生かと思いました、「大丈夫そうですね」って(笑)。

──それで実際、岡本太郎は超えられました?

上田 いや、超えてはないでしょうね……。

<了>

 上田慎一郎(うえだしんいちろう)●1984年、滋賀県出身。中学時代に自主映画の制作を始める。2010年に映画製作団体PANPOKOPINAを結成。長編映画『お米とおっぱい。』、短編映画『恋する小説家』、『ハートにコブラツイスト』、『彼女の告白ランキング』、『Last WeddingDress』、『テイク8』、『ナポリタン』を監督。2015年にオムニバス映画『4/猫ーねこぶんのよんー』の1編『猫まんま』で商業デビュー。妻である、ふくだみゆきの監督作『こんぷれっくす×コンプレックス』、『耳かきランデブー』ではプロデューサーを務åめている。2017年製作の『カメラを止めるな!』が口コミによる特大ヒットを飛ばし、日本中で大ブームを巻き起こし続けている。

●映画『カメラを止めるな!』

山奥の廃墟で自主制作の役者とスタッフたちがゾンビ映画を撮っていた。そこへ本物のゾンビが現われるが、狂気にとりつかれた監督はカメラを回し続け……。映画専門学校ENBUゼミナールのワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された。当初は都内2館のみでの上映だったが、口コミで評判が広がり、全国で拡大公開されている。

監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山﨑俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、吉田美紀、合田純奈、浅森咲希奈、秋山ゆずき
製作:ENBUゼミナール
配給:アスミック・エース=ENBUゼミナール
大ヒット公開中!
(C)ENBUゼミナール