我が国の自衛艦に対して、事実上の旭日旗の掲揚自粛を申し入れてきた韓国政府。これに対し、日本国政府と防衛省は韓国主催の観艦式への参加中止という結果を以て応えました。日本の参加なき国際観艦式は、去る10月11日から韓国・済州島で予定通り開催されました。
「軍艦旗掲揚の自粛要請」という、国際法上のルールを無視した無礼な要請に対し、日本以外の参加国が一体どんな対応で臨むのか? 当初から注目していたのは私だけではなかったはずです。
結果として……当然といえば当然のことながら、韓国は改めて国際社会に持ち前の非常識さをアピールし、次いでに大恥をかくことになったわけです。ところが当の韓国、流石に我々の斜め上をいっているようで、「日本を排除した!」と大喜び、拍手喝采といいますから付ける薬が無いとはこのことかと、一人病院のベッドで思案しています(笑)!
こんにちは! チバレイです。
恥ずかしながら足首を骨折してしまいました。手術を受けるため入院しておりまして、今回はベッドから失礼します。が、手術という「我が人生の三大苦痛」に対して、えも知れぬ恐怖と不安に、妙なテンションで書き進めますこと、予めお詫び申し上げます。
前回お伝えした通り、私個人としては日本国政府と自衛隊の「観艦式不参加」という賢明な判断を支持いたしております。あの時点での最良かつ常識的な、大人の対応であったと考える次第であります。そして多くの皆さまも同様に考えておられることと思います。
今回の観艦式の件、ネットでは既に報じられていますが、改めて招待された各国が「どうしたのか」、そして韓国は「何をしたのか」、今後「どうなるのか」を改めてチバレイ的に考察して参ります。
■各国反応にみる、国家にとって「軍艦旗を降ろす」ことの意味
韓国の言い分である軍艦旗を降ろすということは、「降伏」もしくは「武装解除」を意味します。韓国は「自国の国旗と韓国国旗である太極旗のみの掲揚」を要請。つまり「軍艦旗を掲揚させない」という非常識な暴挙に打って出たわけです。理由は日本の「旭日旗を韓国領海に持ち込ませたくないから」それは何故なのか?
『軍艦旗ではなく侵略のシンボル「戦犯旗」だからという韓国の国民感情を考慮した』為なんだそうで、なんともまぁ……そんな無理筋な要請を各国の海軍が承知するはずなんてありませんでした。
我が国の防衛省が参加中止を発表したのは開催6日前。開催前日には支那中共が不参加を表明しました。諸説あるようですが、格下認定(?)している韓国の観艦式に、それも米中貿易戦争の真っ只中、わざわざ参加する必要はないと判断したのでしょうか。
「行く必要ねーし、軍艦旗揚げるなとかチョーシこいてっからシカトな」
「全然ビビってねーけど、アメリカ来るらしーから、ヤベーじゃん。うちら揉めてっから」なんてやり取りはなかったでしょうけど。ついついイメージが湧いて(笑)!
また当日にはマレーシアが不参加、いわゆるドタキャンしたのです。
「悪ぃ!なんかメンドクセーから行くの止めるわ!また今度誘ってな!」的な雰囲気、どうでもいい相手感が漂っています。
フィリピンに至っては海上パレードに到着が遅れ不参加……。
「すまんすまん! 思ったより道混んでて、気が付いたら終わってる時間だったわ」って、よく周りに居ます(笑)! 確信犯的な言い訳が思い浮かんで笑ってしまいました。
なんというグダグダ感! これだけでも主催国たる韓国のメンツは丸潰れ、後に語り継がれるほどの不名誉なことだと考えますが、現実は更に厳しく過酷なもの。そう簡単には終わりません。
ロシア・カナダ・オーストラリア・シンガポール・インド・タイ・ブルネイ、7ヵ国の軍艦全てに軍艦旗が堂々とメインマストに掲げられたのです。韓国政府からの要請は見事に無視されました。
軍艦旗を揚げなかった米国・インドネシア・ヴエトナムは国旗と軍艦旗が同じ。つまりは参加した10ヵ国「全てが軍艦旗をメインマストに掲揚」したわけです。このメインマストに軍艦旗を掲げることは「戦闘中」を意味します。
シンガポールは軍艦旗を堂々と掲げ、韓国の要請通り自国の国旗と太極旗をマストに掲揚しました。掲揚したのですが、なんの手違いなのか、よりによって太極旗は半旗の状態で揚げられることに。
「韓国チョーシこいてるけど、日本さん怒らせたらマジヤベーから。ご愁傷さま」…半旗って「弔意」を表すんですよ。
ロシアも韓国の要請通り艦尾に軍艦旗は掲揚していませんでした。が、なんとマストに高々と軍艦旗! それも太極旗よりも高い位置に。「ケンカ売ってる?いつでも買うぞ!」と言わんばかりに威圧してますよね。しかも「要求聞いてやったからな。次はウチらの言うこと聞けやゴルァ!」って展開が想像できそうで、なんとおそロシア(笑)!
微笑みの国にして、我が国以上に嫌韓といわれるタイはマストに国旗の何倍も大型の軍艦旗を堂々と掲げての参加でした。
「韓国、前からウチらの所で好き勝手やってて気に食わねーんだよ」
「ケンカ上等! 気合い入れてんだよ! 来るなら来いや!」
戦闘状態を表す正式なる「戦闘旗」の状態にして軍艦旗を掲揚するとは恐れ入りました。普段にこやかな人を怒らせてはいけないとあれほど……。
……なんて(笑)! 全てに明確な意志表示を感じるのは私だけではないと思います。韓国の無礼にして非常識な要請に対する憤りを、軍艦旗で示すなんて素晴らし過ぎます!
やられたらやり返す! これが国際社会の流儀です。だけど、同じことを日本の自衛艦がやったら…。韓国中を挙げての大変な大騒ぎになったことでしょう。だから参加中止で大正解だったのです。きっと……。
しかしそれだけで済まないところが流石は韓国。韓国も華麗にターン!
やってくれました。海上パレードに参加した米国の空母ロナルドレーガンに対し、反米活動家約200名がカヤックで大暴れして基地入港を妨害しました。招待したお客様を玄関先で追い返すって、非常識で失礼極まりないことが当たり前のようにまかり通るとは…。まぁ、沖縄で似たようなことが日常的に行われていることを考えますと、一概に韓国政府の対応の不味さをどうこういえないのが悔しい限りです。結局米空母は翌日まで海上に停泊せざるを得なかったとか。
■挑発が目的だった!? 矛盾だらけの韓国の「抗日旗」の掲揚
そして! 極め付けが韓国側による【抗日旗の掲揚】。最初は何のことなのか理解できませんでした。自分たちから国旗以外は揚げるなといったにも関わらず、いざ蓋を開けてみると軍艦旗でもない、400年以上も昔の将軍が使用したとか、所縁があるらしいという、李氏朝鮮の軍旗を当たり前のように持ち出してきたのですから。その矛盾した言動には呆れてしまいます。
『平和と繁栄のために強い国防力が必要だ。特に海軍力は開放・通商国家の国力を象徴する』
『海洋強国は韓国の未来であり、海軍が朝鮮半島、北東アジアや世界の平和に寄与できるように強くしていく』
文在寅大統領は当日、座乗艦となったイージス艦【チュルゴクユイ】艦上でこのように演説をしています。その「未来の海洋強国・韓国」を象徴するものとして、黄色に「帥(すい)」の文字が染め抜かれた旗が艦上に掲げられていたのです。
「帥子旗」という名の軍旗。豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役/1592~1593・慶長の役/1597~1598)を迎え撃ち、戦ったとされる李氏朝鮮の李舜臣(イ・スンシン)を象徴する旗ということらしいのです。成る程! そこから【抗日旗】という”こじ付けファンタジー”を起こしているのかと推察。
NHKは『豊臣秀吉が「朝鮮侵略」を行った際に水軍を率いて戦った李舜臣』と報道していますが、正しくは朝鮮出兵。勝手な歴史修正はいけません!
その際に【三道水軍統制使・李舜臣】の座乗艦にこの【帥子旗】が掲げられていたらしいのですが、どうやら韓国の大ヒット映画の中で李舜臣がこの旗を使っていた事から、この旗が李舜臣の旗だ!
と誤った認識がされているようなのです。更にこの旗が朝鮮水軍大将旗として使われていた史実もあるようで…。常に自分たちに都合良く歴史を改竄し、脳内変換をする連中のことです。果して何が真実で何が正しいのか、当の本人たちも既に見失っていると思われます。
因みにこの【帥子旗】は1871年に米国と軍事衝突が起こった際に、戦利品として米国に持ち去られたことが記録に残されており、現在米国側より貸与されてるというお粗末な状態です。
「人々を苦しめた戦犯旗の掲揚は許さない。対して帥子旗は人々を救った将軍旗だから許される」とは韓国の世論。矛盾とか、国際社会の目なんてのは全く関係ないようです。そもそも要請を無視され、参加国が軍艦旗を掲げたことを黙認している時点で、自国の威信が傷付いたことを理解していないようです。いずれにせよ、この【抗日旗】とされる旗を自衛艦に見せ付け、意図的に挑発することだけが目的だったことは明白です。
■「旭日旗」が慰安婦・徴用工に続く第3の問題になる?
そして今回【旭日旗】と自衛艦を排除した(と思い込んでいる)成功体験・成功事例は、更なる旭日旗狩りと反日に加速を見せることでしょう。そしてそれは紛れもなく韓国政府、文在寅政権主導で行われているのです。
観艦式という国際親善の場を利用して、いたずらに国内の反日感情を煽り立て、あわよくば日本国と自衛隊の国際社会での評価を下げようとした韓国文在寅政権。その目論みは見事に外れましたが、国内の反日ブーストを上げることには一応の成果を上げたようです。
今後の日本との関係性において「慰安婦」「徴用工」と並ぶ問題となるであろう【旭日旗】。韓国の首相は『今年中に両国の関係を後戻りできないくらい変化させよう』と発言したようですが、「後戻りできない関係」というなら【日韓断交】に行き着くくらいに互いの感情は損なわれているのが現状です。
「近くて遠い国」より「遠くて近い国」。本当に日本人が怒りに覚醒した時、韓国は再び支那の属国として朝貢政策で生き残るか、統一朝鮮として北から尽く併呑されてしまうかの選択を余儀なくされることでしょう。
文化習慣の大きく違う韓国人青年を、就職難だからと日本に受け入れる必要がありますか?
人の食べ残しを再利用して提供することが許される観念の人々との共存が可能ですか?
一旦全てを止めて、静観すべき時です。だって、こちらは何も困りませんから。これをヘイトスピーチというなら我が国において、建設的な議論は不可能ということになります。
我々日本人は、実質的な防共ラインが対馬まで下がったこと、目に見えない文化や伝統・習慣への侵攻に対し、防衛に努める局面なのだと自覚すべきです。外患を防ぎ、衛ることは私たちの義務でもありますから。