4月22日、パナソニック株式会社がメディアを対象に「防災スキルセミナー」を開催した。生活を守るための「オーダーメイド防災」についての紹介や、防災に役立つパナソニック製品の紹介などが行なわれた。
セミナーの会場となったのは、東京臨海広域防災公園にある「そなエリア東京」。東京臨海広域防災公園は災害応急対策の拠点であり、そなエリア東京は防災体験学習施設である。
そなエリア東京では、首都直下地震の発災から避難までについて学べるプログラム「東京直下72h TOUR」を実施している。今回のセミナー内で取材陣も、「東京直下72h TOUR」を体験した。
ちなみに、なぜ「72h」なのかと言えば、災害時のライフライン復旧や支援体制の構築などに要する時間が約72時間(=3日間)だからだ。そのため、72時間を乗り越えるための力を自分自身でも身につけることが重要なのである。
災害時の街並みや避難所を再現
東京直下72h TOURで巡るエリア内では、災害時の状況をシミュレートした街並みを歩くことができる。
街並みの中には液状化した道路のマンホールも。災害時には水道を含めたライフラインが使用できなくなることもある。その際には、トイレを使用できなくなる可能性が高い。一般的に1人あたり1日5~6回トイレに行くので、そこから計算して必要となる回数分の簡易トイレなどをあらかじめ用意しておくとよいだろう。
街並みのゾーンを歩いた後は、避難所のゾーンへ。東日本大震災での福島県いわき市の避難所が再現してある他、近年注目度が高まっている段ボールベッド、水が不要な自動ラップ式トイレなどが展示されていた。
自分自身に合ったオーダーメイド防災を実践
東京直下72h TOURの体験に続いて、NPO法人MAMA-PLUG理事で、防災に関わる様々な事業を手がける宮丸みゆきさんによるゲストトークが行なわれた。
宮丸さんは日常的に積極的に取り組める「アクティブ防災」を提唱。防災を生活の一部と捉えて、生活の中に取り入れることが重要と語った。
アクティブ防災においては、命、生活、健康を守ることが大事だという。この命、生活、健康で守る具体的な中身は、人や家庭によって異なる。
例えば、ペットを飼っている家庭なら、ペットフードやペットシーツの備蓄も必要になってくるだろう。乳幼児がいる場合には、通常の家庭以上に衛生面に気をつけないといけない。
このように、家庭やライフスタイルなどによって必要なものが変わってくるので、自分に合った「オーダーメイド防災」の準備をするべきなのだ。
防災に役立つ様々な製品
続いて、防災のために活用できるパナソニックの製品が紹介された。
4月25日に発売される新製品「でかランタン BF-BL40K」も、そのひとつ。パナソニックの調査で、全国の20~60代の男女に「長時間停電時、準備・所持しておいてよかったものは?」と聞いたところ、その解答の1位(58%)が「懐中電灯、ランタン」だった。
でかランタンは取っ手がついているため、ランタンと懐中電灯のどちらとしても利用可能で、このニーズにしっかりと応えている。
4段階で明るさが調整でき、一番明るい800ルーメンはパナソニック乾電池式ライトの中で明るさナンバー1を誇る。明るさを抑えれば、連続使用時間が最長約1500時間(連続約62日間)という点も頼もしい。
点灯させるには、でかランタンが点灯する丸い部分をダブルタッチ。通常のスイッチとは違いカチカチッという音もせず、暗闇の中の手探りでも点灯させやすいというメリットがある。2回連続で触るダブルタッチ方式なので、うっかり触って点灯させることもない。
異なる電池を混ぜて使える充電器も
でかランタンの他では、「USB出力付き8本急速充電器BQ-CCA3」も停電時に頼もしい製品だ。電池を使ってスマートフォンの充電で利用できるが、その特徴は電池の容量・種類・銘柄が違っても問題ないというところ。充電池と乾電池を混ぜて利用できる点も見逃せない。
その他、電池がなくても使える手回し充電ラジオの「FM/AMラジオ RF-TJ20」や、単1~単4の電池ならどれでも1本で使用可能なLEDライト「電池がどれでもライト BF-BM10」、首にかけて両手が利用できるので災害時には非常に安心な「LEDネックライト® BF-AF10P」などが紹介された。
災害への備えが必要だと思いながら、充分な準備ができていない人は非常に多い。まずは災害グッズを手に入れて、自分に合った「オーダーメイド防災」を実践してほしい。