8月10日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で放送された「旅行先で朝起きたとき誰もいなくなってたらだいぶ切ない説」というドッキリ企画がネット上で「イジメ」の指摘を集めている。

問題となっているのは、お笑いコンビ・囲碁将棋の根建太一(41)らがターゲットとなったドッキリ。仕掛け人はお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘(45)率いる「尾形軍団」。軍団のメンバーでキャンプに行ったものの、朝起きたら一緒にキャンプした芸人仲間はもちろん、キャンプ道具もすべて撤収されて置き去りにされているというドッキリだった。

朝起きて芸人仲間がいないことに気づいた根建はキャンプ場を探し回ったあと、呆然。座り込み「なんだよ……。なにしたんだよ、俺が」と呟いていた。さらに「俺、そんなヤバいこと言ったっけな?」と、失言が原因で置いて行かれたと思い込んでしまっていた。

その後、根建は河原でふて寝したり、木の幹でテッポウを行ったり、なぜか服のまま川で水浴びるなどしていたが、最後にはテントに頭を突っ込み、「あー!!」と大声を出すという奇行に。そんなひとり時間を3時間過ごしたあと、タクシーで駅まで行くと、そこで尾形らは呑気に待ち伏せ。根建が「なにやってるんすか?」「置いて行くなよ!」と尾形らにマジギレする様子が放送された。

スタッフによるネタばらし後、根建は「昨日バーベキューしてたっけな? っていうのが最初に(思った)」と、尾形軍団でキャンプしたこと自体が夢なのではないかと疑ったと明かしていたが、このドッキリにネット上からは「単なるイジメじゃん…」「トラウマなるわ、こんなん」「こういうのは可哀想で笑えない」という声が集まっていた。

「『水曜日のダウンタウン』といえば、7月6日の放送回で行われた『説教中の「帰れ!」額面通り受け取るわけにはいかない説』で、ターゲットとなったお笑い芸人・インタレスティングたけし(42)をめぐる番組の扱いが『吃音者に対する差別と偏見を助長するもの』としてNPO法人・日本吃音協会が抗議文を送ったことが物議に。そうしたタイミングなだけに、ターゲットが可哀想になってしまう状況のドッキリに苦言が集まってしまったようです」(芸能記者)

日本吃音協会という団体自体にも抗議にも賛否あるとはいえ、しばらくは過激ドッキリ企画への批判を避けることはできないかもしれない。