連日の熱戦で盛り上がりを見せる第104回全国高校野球選手権大会は20日に大会13日目、準決勝を迎えた。多くの日本人が愛する“甲子園・夏の高校野球”もあと3日を残すばかりとなったが、学校教員を名乗るアカウントが発したツイートが波紋を呼んでいる。

18日、学校教員を名乗るアカウントが「なんで野球部の応援のために吹奏楽部が客席で応援するの? じゃあ吹奏楽コンクールの応援に野球部も客席で素振りしなよ」とツイート。これを一部スポーツ紙が報じたことを大きな反響を呼んでいる。実はこうした“野球部”だけを優遇する風潮に異を唱える意見はSNS上に多く散見し、先月6日にも高校教員による「なんで・授業を全部潰して・全校生徒で・野球部だけを応援しないといけないんだ?」というツイートが話題になっていたばかり。

こうした高校の野球部と吹奏楽部の奇妙な関係に対し、ネット上からは「なぜ野球部だけ特別視なのか疑問」「ほんこれ。伝統だ祭りみたいなもんだ言うなら、せめて希望制にしろっての」「応援休むと内申書に影響するしね…気軽にやすめば?とは言えない。クソ暑いのに本当にお疲れ様」「吹奏楽部の強制動員はパワハラ」「高校の時、応援が出席にカウントされるけど嫌すぎてサボった。球場まで輸送されるのも身動き取れないぐらいのギチギチのスクールバスだし」「こんなことするから、野球部の連中がつけ上がって、パワハラ予備軍になるのか」「野球部と吹奏楽部がwin-winならそれでいいんだけど、行きたくもないのに応援に動員される方が辛い。せっかく夏休みだからやりたいこともあるのに」など、さまざまな意見、共感の声が飛び交っていた。今後は高校野球連盟や主催する朝日新聞社への見識も問われそうだ。