1215日(木)、株式会社シグナルトークが同日からスタートさせる、新サービス「Life Leap」リリース記者発表会を東京都内で行なった。

シグナルトークはオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」などで知られる会社だが、2016年には健康に関するリスクをスコア化するサービス「my healty」をリリースするなど、ITを用いたヘルスケアサービスも多数手掛けている。

今回発表したLifeLeapは、NMNサプリメントの定期宅配と、AIによるエイジングケアのアドバイスが受けられるサービスである。シグナルトークの調べでは、こうした組み合わせのサービスは世界初とのこと。

NMN(ニコチンアミドモヌクレオチド)は、老化を抑制して寿命を延ばす可能性があるということで世界的に注目されている成分で、国内外の大学などで研究が進められている。

国内の既存のNMNサプリには安心できるものがほとんどなかった

発表会には、シグナルトークの代表取締役の栢孝文氏が登壇。NMNを含めた長寿研究の最前線を紹介した。NMNは、長寿遺伝子を活性化させる物質NADの合成量を増加させるという。また、NMNは身体活動を促進し、加齢による体重増加を抑制したり、眼の機能を改善したりするなど、様々な効果を持つことが明らかになっていると紹介。

注目されている成分のため、数年前から日本でもNMNのサプリメントが発売されるようになったが、栢氏は国内で発売されているNMNのほとんどは有効成分のごまかしがあったり、

安全性試験を行なっていなかったりすると語る。他の商品で安心して飲めるものがないということで「作るしかない」(栢氏)と決意したとのことだった。

そのため品質にこだわり、Life LeapNMNサプリは反復投与毒性試験、変異原性試験、含有量検査を行ない、危険な添加物の使用がないことも確認した上で製造している。

Life Leapのアプリでは、AIによって顔を撮影するだけでエイジングケア効果が出ているかどうかを客観的に測定することが可能。歩行速度・歩幅をチェックすることで、若さを判定する機能もある(※現時点では、Android版のみ)。

顔年齢、歩行速度・歩幅、AIカウンセリングで入力した生活習慣、さらに世界各国の論文データやビッグデータなどから、AIがユーザーの生体年齢を算出。ユーザーはエイジングケアの成果を具体的な数値で把握できるのだ。

生活習慣で老化するかどうかは、大きく変わる

続いて、Life Leapに監修で協力している、一般社団法人予防医療研究協会会長の苅部淳氏が登壇。医学的観点からエイジングケアについての解説を行なった。

長寿遺伝子とも言われるサーチュイン遺伝子を活性化させる因子としては、1:カロリー制限、2:運動、3:NMNなどのサプリメント、4:糖尿病薬があると、苅部氏は解説。

カロリー制限や運動が要因として上げられているように、苅部氏によれば、老化が加速するかどうかは生活習慣によるところが大きいとのことだった。

「老化は治療できる」という価値観を普及させたい

Life Leapは公式サイト(http://life-leap.jp/)から購入できる。NMNサプリは3種類に分けられている。「NMN Selection #1」は国産原料、国内製造、cGMP認証で税込118800円/月。「NMN Selection #102」は中国産原料、国内製造、cGMP認証で税込32400円/月。「NMN Selection #101」は中国産原料、国内製造、GMP認証で税込21600円/月。

NMN Selection #1は高額だが、栢氏によれば「かなりがんばった価格です」とのこと。むしろ、国産原料をうたいながら、これより安いNMNサプリは怪しいのではないかとも語った。商品のターゲットとしては、NMN Selection #1は経営者や芸能人など仕事上でもアンチエイジングに関心があり、可処分所得も多い層を想定しているが、#102と#101に関しては美容について意識が高い20~40代ぐらいの女性などを想定しているとのこと。

今後の展望としては、サービスを拡大する中でNMNを安く生産できる体制を整え、「老化は治療できる」という価値観を普及し、ゆくゆくは高齢化課題をすべて解決したいと大きな目標を栢氏は掲げた。NMN市場は国内外で拡大すると予想されているため、売上に関しても2023年で4億円、2024年には8億円、2025年には12億円、2026年には18億円、2027年には27億円と大きな目標を掲げた。