3月2日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、コオロギ食について特集。コメンテーターとして出演しているタレントのモーリー・ロバートソン(60)の見解に視聴者から批判の声が集まっている。

この日、番組では徳島県小松島市内の県立高校の食物科で、コオロギパウダーを使った給食を試食で出したところ、クレームが相次いだことを報道。しかし、給食を作ったのは生徒と教師で、実際に食べたのは希望者のみだったという。

番組では栄養素を多く含み、エサも少ないために環境負荷が少ない昆虫が食料として世界的に注目されていることを紹介し、特に食用コオロギは多くのタンパク質を含み、次世代たんぱく源として企業も商品化し始めていると伝えた。

こうした流れで番組内では昆虫食について出演者の間で議論が行われることに。世間一般からは賛否両論が集まっている昆虫食だが、モーリーは「当たり障りのない結果だけを目指していくと、最後のチャンスを潰すことになる」と、昆虫食でのビジネスチャンスも潰れてしまうと指摘。

また、「コオロギ食に関しては、インターネットで国際的にQアノンだとか保守、右翼系の言説の間で大問題になっていて、『お金持ちが肉を独り占めするために、自分たちが作り出した格差の底辺にいる我々に将来昆虫を食べさせるつもりだ』っていう陰謀論。これが非常にネットで飛びやすい」と持論を展開した。

さらにモーリーは「そういうのを読んで、薄く強く反応してしまった人たちが、この問い合わせしてしまった人たちの中にいないとも限らないという側面もあると思います」とし、また、日本人はもともと生魚や毒を持つフグを食べる習慣があるとしたうえで、「コオロギがそうじゃない理由があるのか」と疑問を呈していた。

しかし、この発言に視聴者からは「いや、普通に虫は嫌なんだが」「流石に無理があるぞ」「いや、普通に自分の子供にわけわからん昆虫食えとか意味分からんだろ陰謀論?はぁ?」「単に虫を食べたくないだけ」という困惑の声が集まっている。

「一部ネット上に、確かに昨今の異様な昆虫食推しを陰謀論と捉えるネットユーザーがいるのは確かですが、そもそも昆虫食を嫌っている多くの人の理由が『虫を食べるのが嫌だから』というもの。あたかも昆虫食を嫌う人の多くが陰謀論者であるとも取れるモーリー氏の暴論には多くの反論が噴出していました」(週刊誌記者)

ビジネスチャンス云々よりも単に「虫は食べたくない」というのが多くの正直な本音。それを陰謀論者として結び付けるのは少々無理があったようだ。