本場四国でも札所と呼ばれている寺院は、時代によって再編が行われてきました。伊豆八十八ヶ所霊場も、明治に大規模な再編があり、昭和50年代にも再編がありました。今回「令和の参拝ルート」として再編をしました。

【明治時代の札所木版】

明治22年に彫刻されたとされる札所を記した木版ですが、昭和の時代に六番札所の金剛寺から発見されました。それを実際に刷った用紙となりますが、特に東伊豆周辺の札所が大きく変わっています。潰れて読めない寺院もありますが、上から「札番・地域名・寺院名・距離」となっているように見受けられます。

【明治後期の納経帳】

昭和50年代に第28番札所の大江院から伊豆八十八ヶ所霊場の納経帳が発見されたことで、伊豆霊場振興会の前身である「伊豆観光霊跡振興会」が発足しました。途中「伊豆霊場振興会」に改名して今に至ります。そもそも納経帳は、故人の棺に入れて一緒に火葬することで極楽浄土にいけるという信仰から、ほとんど見つかりません。

面白い事に、今のお遍路と一緒で、途中で神社や近隣の寺院に立ち寄った形跡もあり「旅」そのものを楽しんでいたのではないかと感じます。そして、この頃には、既に木版にあった寺院が入れ替わっていることから、色々と事情によって札所の再編がなされてきたのではないかと考えられています。

【昭和の参拝ルート】

明治時代の納経帳が発見されたことで、当時の資料を基に昭和の伊豆八十八ヶ所霊場の参拝ルートを再編し、ガイドブックを出版しました。三島と函南の寺院が再編されています。

【令和の参拝順路の策定】

この度「令和の虎」に志願して、新たに「御朱印帳」を作ることになりましたが、寺院のご都合で再編がなされることになりました。伊豆霊場振興会として以下の札所をご案内する事になりました。

https://prtimes.jp/main/action.php?run=html&page=releasedetail&company_id=80548&release_id=9

《0番札所》三明寺

沼津市にある、山号は大嶽山と称し曹洞宗の寺院です。伊豆霊場振興会の事務局として、お遍路さんのサポートをしています。

《1番札所》長徳寺

伊豆の国市にある、山号は瑞応山と称し臨済宗(円覚寺)の寺院です。
《35番札所》慈眼院

河津町にある、山号は天城山(あまぎさん)の曹洞宗の寺院です。宿坊をしているのも大きな特徴です。
《85番札所》航浦院

明治時代以前は正式な8番札所でしたが、昭和には別格8番となっていました。この度、正式な85番札所となりました。沼津にある山号は満行山と称し臨済宗(円覚寺)の寺院です。

新しく入った札所では、お遍路さんに対して快くご対応をして頂けます。伊豆八十八ヶ所霊場の全ての札所では、当会からのお遍路さんの参拝を、ご了承を得られているので安心して参拝してください。

【お問い合せ先】

伊豆霊場振興会 第四代会長 遠藤貴光

https://izu88.net/

【運営会社】

株式会社サイトプラス

https://sight-plus.com/