PR会社・広告代理店・制作会社の担当者が、クライアントから完成原稿を預かり、ニュースサイトへの掲載先を探す場面があります。
「原稿はすでに完成している」「クライアント確認済みのWord原稿を活用したい」「画像素材やリンク先URLも支給できる」「できるだけ手戻りを少なくして掲載まで進めたい」といったニーズは、実務の現場ではよく発生します。
記事の執筆から依頼するのではなく、完成済みの原稿を活用してニュースサイトへ掲載相談を行う「原稿支給」は、進行を効率化しやすい方法です。
ただし、原稿支給だからといって、Wordデータを送れば必ずそのまま掲載されるわけではありません。媒体ごとの掲載基準や入稿ルールを確認していなければ、追加の修正や確認作業が発生し、かえって進行が遅れることもあります。
この記事では、原稿支給でプレスリリースや企業告知記事を掲載する際の流れと、Word入稿・画像・リンク・PR表記・校正対応に関する実務上の確認ポイントを整理します。
プレスリリース掲載先の全体的な選び方については、関連記事のクライアント報告に使えるプレスリリース掲載先の選び方|PR会社・広告代理店向けでも解説しています。
「原稿支給でプレスリリース掲載」とは?
原稿支給での掲載とは、クライアント企業や代理店・PR会社側ですでに完成している原稿を用意し、ニュースメディアなどの媒体に掲載相談を行う進め方です。
媒体側に新規の取材や原稿制作を依頼しないため、原稿制作から始める場合と比べて、掲載までの工程を整理しやすい点が特徴です。
クライアントへの報告資料に記載するためのニュースサイト上の掲載URLを用意したい場合や、確認済みの原稿を活用して進行したい場合に、原稿支給は検討しやすい方法といえます。
ただし、媒体側にはそれぞれ編集方針や掲載基準があります。完成原稿を活用して掲載相談できる場合でも、原稿の品質、表記ゆれ、画像の権利、リンク先URL、PR表記の有無などを媒体側が確認します。
掲載可否は媒体側の基準に基づいて判断されるため、クライアント確認済みの原稿であっても、必ず無修正で掲載されるとは限りません。
PR TIMESなどの配信サービスと、個別のニュースサイト掲載枠の違いについては、PR TIMES以外の掲載先を探すPR会社へ|ニュースサイト掲載枠の使い方でも詳しく解説しています。
原稿支給で掲載する基本的な流れ
原稿支給でニュースサイトに記事掲載を相談する場合、一般的には以下のような流れで進行します。
- ✓ 掲載先候補を選ぶ
- ✓ 掲載可否を相談する
- ✓ 原稿・画像・リンク先URLを整理する
- ✓ 料金と掲載条件を確認する
- ✓ 請求書発行・入金確認を行う
- ✓ 媒体側で掲載準備を進める
- ✓ 公開後に掲載URLを確認する
- ✓ クライアントへ掲載URLを報告する
この流れを事前に把握しておくことで、クライアントとのスケジュール調整や社内確認を進めやすくなります。
特に、請求書発行や入金確認が掲載作業の前提になる場合は、公開希望日から逆算してスケジュールを組む必要があります。
急ぎのキャンペーンなどで短納期掲載を検討している場合は、プレスリリース掲載を即日で依頼する前に確認すべきこともあわせて確認しておくと安心です。
Word入稿で確認すべきポイント
原稿支給の現場で使われやすい形式が、Wordファイルです。媒体によって指定形式は異なりますが、Word(.docx)での入稿に対応しているかどうかは、事前に確認しておきたいポイントです。
まず、1記事につき1ファイルで入稿できる状態に整理しておくことが基本です。PDF、Excel、PowerPointなどは、本文の整形やCMSへの反映に手間がかかるため、原則として受け付けていない媒体もあります。
次に確認したいのが、タイトルと本文の文字数です。タイトルは長すぎるとWeb上で省略されやすく、記事の内容が伝わりにくくなる場合があります。媒体側が推奨するタイトル文字数や本文文字数の目安を確認しておきましょう。
また、見出し構成や表記ゆれも重要です。クライアント確認済みの原稿であっても、Web記事として読みやすい構成になっているか、同じ商品名やサービス名の表記が統一されているかを確認しておく必要があります。
さらに、薬機法、景品表示法、著作権、肖像権などに関わるリスク表現も確認すべきです。媒体側でも確認が入る場合がありますが、代理店やPR会社の担当者として、入稿前に基本的なリスクを確認しておくことが大切です。
媒体のレイアウトや編集方針により、見出しや表記が調整される可能性もあります。原稿支給であっても、媒体基準に合わせた調整が入る場合があることを、クライアントに事前に説明しておくとトラブル防止につながります。
画像素材を支給するときの注意点
原稿支給でプレスリリースを掲載する場合、本文だけでなく画像素材の扱いも重要です。
まず確認したいのは、媒体が対応している画像形式です。一般的にはjpgやpngが使われますが、ファイル形式、容量、画像サイズ、掲載可能な点数は媒体によって異なります。
画像サイズについては、横幅の推奨サイズや最低解像度が指定される場合があります。小さすぎる画像や粗い画像は、記事上で見栄えが悪くなる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
特に注意したいのが、画像の権利確認です。支給する画像が、クライアント自身が権利を持つものか、商用利用の許諾を得た素材かを確認する必要があります。
人物画像を使う場合は、肖像権や掲載許諾も確認しておきましょう。社員、顧客、イベント参加者などが写っている場合でも、掲載許諾が必要になることがあります。
また、画像の掲載位置を指定できるかどうかも確認しておきたいポイントです。Word原稿内に「画像1をここに挿入」などと指定できる場合もありますが、媒体の仕様により、編集部判断で配置される場合もあります。
画像素材は、記事の印象を左右する重要な要素です。入稿前に形式、点数、サイズ、権利、配置の希望を整理しておきましょう。
本文内リンクを入れるときの確認ポイント
プレスリリースや企業告知記事では、公式サイト、商品ページ、キャンペーンページ、問い合わせページなどへのリンクを設置したいケースがあります。
ただし、本文内リンクの扱いは媒体によって異なります。リンク先URLを何本まで入れられるのか、複数リンクが可能か、アンカーテキストを指定できるかなどを事前に確認しておく必要があります。
また、リンク先ページの内容も確認しておきましょう。リンク切れがないか、公開前のページになっていないか、審査上問題のある内容が含まれていないかを確認することが大切です。
広告・PR掲載枠から外部サイトへリンクを設置する場合、検索エンジンに対して広告目的であることを示す nofollow または sponsored の属性が付与される場合があります。
これは、媒体としての透明性を保つための適切な処理です。リンクは、記事を読んだ読者が詳細情報を確認するための導線として扱うべきものであり、検索順位上昇や被リンク効果を目的に説明することは避ける必要があります。
PR表記やリンク属性の考え方については、プレスリリース掲載でPR表記・nofollow/sponsoredを確認すべき理由でも詳しく解説しています。
掲載前校正・公開後修正の範囲を確認する
原稿支給プランでは、掲載前校正やプレビュー確認が標準対応に含まれない場合があります。
クライアントの社内規定で、公開前に実際の表示画面を確認する必要がある場合は、媒体側が事前確認に対応しているかを必ず確認しておきましょう。
掲載前校正が可能な場合でも、追加費用がかかることや、公開までのスケジュールが延びることがあります。特に短納期案件では、校正フローを入れることで即日対応が難しくなる場合もあります。
また、公開後の修正対応についても確認が必要です。誤字脱字、リンク先URLの修正、画像差し替えなどに対応できるか、対応可能な期限や回数制限があるかを事前に確認しておくと安心です。
公開後の大幅な内容変更や記事自体の削除については、媒体の判断になる場合があります。原稿支給であっても、公開後に自由に内容を変更できるわけではない点を、クライアントにも説明しておきましょう。
原稿支給プランの料金をクライアントに説明する
クライアントへ掲載費用を提示する際は、原稿支給プランの料金体系を分かりやすく説明することが重要です。
原稿支給プランは、媒体側で取材やゼロからの原稿制作を行わないため、比較的低コストで進めやすい場合があります。
ただし、その前提になるのは、支給される原稿が掲載に適した状態で整っていることです。原稿の完成度が低い場合や、整文、見出し調整、表記ゆれの修正、広告表現の確認などが必要な場合は、編集サポート費用が発生することがあります。
また、画像制作や記事制作を媒体側に依頼する場合は、原稿支給プランではなく別プランになることが一般的です。
クライアントに説明する際は、「安く掲載できる」だけでなく、どこまでが原稿支給プランに含まれ、どこからが追加作業になるのかを明確にすることが大切です。
掲載料金の考え方については、プレスリリース掲載料金の考え方|安価な掲載先を選ぶ前に確認すべきことでも詳しく整理しています。
原稿支給で掲載する前のチェックリスト
原稿支給で掲載相談を行う前に、代理店側で確認しておきたい項目を整理します。
- ✓ Word原稿はクライアントの最終確認を含め、完成しているか
- ✓ タイトルと本文の文字数は、掲載先の目安や規定に合っているか
- ✓ 必要な画像素材は規定サイズで揃っているか
- ✓ 画像の権利確認は済んでいるか
- ✓ リンク先URLは確定しており、リンク切れはないか
- ✓ 広告・PR表記が入る方針を、事前にクライアントへ説明できているか
- ✓ nofollow / sponsored が付与される可能性を説明できているか
- ✓ 媒体側の掲載前校正の有無を把握しているか
- ✓ 公開後の誤字修正や画像差し替えに関するルールを確認しているか
- ✓ 請求書発行から入金確認、掲載までのスケジュールを見込んでいるか
事前にこれらを確認しておくことで、入稿後の手戻りやクライアントとの認識違いを防ぎやすくなります。
原稿支給で掲載を進めるときの関連記事
原稿支給でプレスリリースや企業告知記事を掲載する場合は、完成原稿だけでなく、Word原稿の体裁、画像素材、リンク先URL、公開希望日、PR表記、決済条件まで整理しておくことが重要です。以下の記事では、PR会社・広告代理店の実務で確認しやすいよう、原稿支給型の入稿準備をテーマ別に整理しています。
- ✓ 原稿支給でプレスリリースを掲載するときの入稿チェックリスト
- ✓ Word原稿でプレスリリース掲載を依頼するときの注意点
- ✓ プレスリリース掲載で画像素材を用意するときの基本
- ✓ 掲載記事に入れるリンクURLを確認するときの注意点
- ✓ 原稿支給型のニュースサイト掲載がPR会社に向いている理由
毎月複数本の掲載案件がある場合は、原稿、画像素材、リンク先URL、公開希望日、クライアント報告用URLを案件ごとに管理しておくと、掲載進行と月次報告を整理しやすくなります。
NEW'S VISIONで相談できること
NEW'S VISIONでは、PR会社、広告代理店、制作会社、企業広報担当者向けに、プレスリリースや企業告知記事の掲載相談を受け付けています。
完成原稿を支給して掲載したい場合、編集部による整文や見出し調整を希望する場合、原稿制作から相談したい場合、継続的に掲載URLを用意したい場合、急ぎで掲載URLが必要な場合など、案件内容に応じて複数のプランをご案内しています。
主な掲載プランは以下の通りです。
- ✓ 完全原稿お渡しプラン:33,000円(税込)〜
- ✓ 編集部サポートプラン:55,000円(税込)〜
- ✓ まるごと記事制作プラン:110,000円(税込)〜
- ✓ まるごと記事・画像制作プラン:220,000円(税込)〜
- ✓ PR会社・代理店向け サブスク月5本パック:月額110,000円(税込)
- ✓ PRエクスプレス:110,000円(税込)
- ✓ 休日PRエクスプレス:187,000円(税込)/ 1本
通常掲載は、掲載可否確認・素材確認・ご入金確認が完了した後、原則として1週間後以降の希望公開日を目安に進行します。
サブスク月5本パックでは、毎月5本まで完全原稿お渡しプラン相当の記事掲載をご相談いただけます。素材・掲載条件が揃った原稿については、原稿支給から3営業日以内を目安に掲載進行します。未消化分の返金・翌月繰越はありません。
急ぎの掲載URLが必要な場合は、NEW'S VISION PRエクスプレスもご相談いただけます。PRエクスプレスは、完成原稿・画像素材の支給、編集部基準の確認、決済確認が完了している場合に、短時間での掲載URL納品を目指す特急掲載相談メニューです。
ただし、3営業日以内や最短3時間はいずれも条件を満たした場合の目安であり、掲載を保証するものではありません。掲載可否、公開日時、料金、進行方法は、原稿内容、画像素材、リンク先URL、受付時間、編集部の確認状況により個別に判断します。
原稿支給でニュースサイト掲載を相談したい方へ
完成原稿、画像素材、リンク先URLをご支給いただく形で、掲載可否と進行方法を確認します。毎月複数本の掲載案件があるPR会社・広告代理店様には、サブスク月5本パックもご案内しています。