PR会社・広告代理店・制作会社の担当者が、クライアントから「プレスリリースをニュースサイトに掲載するにはいくら費用がかかるのか」「なるべく費用を抑えて掲載できる媒体はないか」「見積もりの内訳を説明してほしい」と相談される場面があります。
クライアントに費用を説明する際、単に「〇〇円で掲載できます」と金額だけを伝えると、あとから認識違いが生じることがあります。
プレスリリースや企業告知記事の掲載料金は、単なる掲載費だけでなく、原稿の完成度、編集サポートの有無、画像制作、校正対応、短納期対応など、どこまでの作業を媒体側に依頼するかによって変わるためです。
この記事では、安価な掲載先を選ぶ前に確認しておきたい料金の考え方と、クライアントに説明しやすい見積もり整理の実務ポイントを解説します。
プレスリリース掲載先を選ぶ際の全体的な判断基準は、クライアント報告に使えるプレスリリース掲載先の選び方|PR会社・広告代理店向けで詳しく整理しています。
プレスリリース掲載料金は何で決まるのか
WEBメディアへの掲載料金は、主に媒体側が対応する作業範囲や、掲載までのスケジュールによって変わります。
たとえば、クライアント側で用意した完成原稿を掲載するプランと、媒体側で見出しの調整や表記の整理まで行うプランでは、必要な作業量が異なります。
さらに、原稿をゼロから制作する場合や、アイキャッチ画像・記事内画像の制作まで依頼する場合は、その分の制作工数が加わります。
掲載前の校正確認が含まれるか、公開後の修正対応がどこまで含まれるかも、料金を確認するうえで重要です。
また、通常進行ではなく、キャンペーン開始日や発表日に合わせて短納期での対応を希望する場合は、通常料金とは別に特急対応費が発生することがあります。
掲載料金を見る際は、金額だけでなく、その料金にどの作業が含まれているのかを確認することが大切です。
安価な掲載先を選ぶ前に確認したい作業範囲
安価な掲載先を検討すること自体は悪いことではありません。予算の範囲内で掲載先を探すことは、PR会社や広告代理店の実務では自然な判断です。
ただし、料金が安価に設定されている場合、媒体側の作業範囲が限定されていることがあります。依頼側で準備すべき内容が多い場合もあるため、事前確認が必要です。
安価な掲載先を検討する際は、単純な掲載費だけで比較するのではなく、以下の作業範囲が料金に含まれているかを確認しましょう。
- ✓ 原稿支給が前提となっているか
- ✓ 編集作業は含まれるか
- ✓ 見出し調整や整文は含まれるか
- ✓ 画像加工や画像制作は含まれるか
- ✓ 掲載前校正のプロセスは含まれるか
- ✓ 公開後修正の対応は含まれるか
これらが含まれていないプランを選んだ場合、代理店側で原稿確認、画像確認、クライアント調整などの作業が増えることがあります。
結果として、掲載費は安く見えても、進行管理の負担が大きくなる場合もあります。料金を見るときは、掲載費と実務工数の両方を確認することが大切です。
原稿支給プランが低コストになりやすい理由
ニュースサイト掲載のプランの中で、比較的低コストで進めやすいのが、完成原稿を支給するプランです。
原稿支給プランでは、媒体側で取材やゼロからの執筆を行わないため、制作工数を抑えやすくなります。完成済みのWord原稿や画像素材を入稿し、媒体側は掲載可否の確認や公開準備を進める形になります。
ただし、これは原稿の完成度が一定以上であることが前提です。
入稿された原稿に対して、大幅な整文、表記ゆれの統一、広告表現の調整、見出しの再構成などが必要な場合、基本料金の範囲内に収まらず、編集サポート費用が発生することがあります。
原稿支給で進行する場合は、料金だけでなく、入稿形式、画像、リンク、PR表記、校正対応の範囲を確認しておきましょう。
具体的な流れについては、原稿支給でプレスリリースを掲載する流れ|Word入稿・画像・リンクの注意点で詳しく解説しています。
編集サポートや記事制作込みの場合に料金が上がる理由
支給された原稿に媒体側で手を加える編集サポートや、本文の制作から依頼する記事制作プランでは、専門の編集者やライターの作業が加わるため、料金が上がります。
編集サポートでは、Web記事として読みやすくするための見出し調整、整文、段落整理、表記ゆれの確認、広告表現の調整などが発生します。
原稿制作込みの場合は、構成作成、本文作成、事実確認、校正対応などの工数が加わります。画像制作が含まれる場合は、画像の選定や作成の工数も必要です。
料金が上がることは、必ずしもマイナスではありません。媒体側の編集サポートを活用することで、クライアントや代理店側の制作負担を減らせる場合があります。
重要なのは、どこまでを自社やクライアント側で行い、どこからを媒体側に依頼するのかという作業範囲を明確にすることです。
料金を比較する際は、金額だけでなく、誰が何を担当するのかという責任分界点も確認しましょう。
短納期・即日対応では特急費用を分けて説明する
プレスリリース掲載において、通常スケジュールでの掲載と、発表日やキャンペーン開始日に合わせた短納期対応では、条件が異なる場合があります。
スケジュールを優先して即日対応や特急対応を相談する場合、通常料金とは別に特急対応費が発生することがあります。
ただし、特急対応費を支払えば必ず即日で掲載されるというわけではありません。完成原稿や画像などの素材が揃っていること、編集部での掲載可否確認、料金確定、請求書発行、入金確認などの手続きが必要です。
受付時間、掲載内容、編集部の稼働状況によっては、短納期対応が難しい場合もあります。
クライアントに説明する際は、通常掲載費と特急対応費を分けて見積もり、短納期対応には追加条件があることを伝えておくと安心です。
急ぎ案件の注意点については、プレスリリース掲載を即日で依頼する前に確認すべきことでも詳しく整理しています。
掲載URL・PR表記・nofollow/sponsoredも料金説明に含める
クライアントに掲載料金を説明する際は、費用だけでなく、公開後にどのような形で掲載URLが発行されるのか、どのような表記ルールが適用されるのかもあわせて確認しておきましょう。
掲載URLは、クライアントの社内共有や報告資料に記載するための材料として扱えます。
一方で、ニュースサイトへの掲載は、検索エンジンの表示や順位を保証するものではありません。掲載URLは、SEO効果や被リンク効果を目的に説明するのではなく、報告・共有・掲載実績の整理に使うものとして説明することが大切です。
また、広告・PR掲載であることが分かるPR表記が入る場合があります。本文内のリンクには、広告掲載の性質に応じて nofollow / sponsored などの属性が付与される場合もあります。
これらは、媒体の透明性やクライアントの信頼性を守るために重要なルールです。
掲載URLの考え方については、PR会社がクライアント報告に使いやすい掲載URLとはで詳しく解説しています。
PR表記やリンク属性については、プレスリリース掲載でPR表記・nofollow/sponsoredを確認すべき理由も参考になります。
クライアントに見積もりを説明するときの整理方法
クライアントへ掲載費用を提示する際は、単に総額だけを見せるのではなく、作業範囲ごとに項目を分けて整理すると、料金の妥当性を説明しやすくなります。
見積書や提案書を作成する際は、以下の項目が含まれているか、または対象外であるかを整理してみましょう。
- ✓ 掲載費
- ✓ 編集サポート費
- ✓ 原稿制作費
- ✓ 画像制作費
- ✓ 特急対応費
- ✓ 公開後修正対応費
- ✓ 複数本・継続掲載の場合の見積もり条件
このように項目を分解することで、「今回は予算を抑えるために、原稿制作を含めず、完全原稿支給で進める」といった具体的な提案がしやすくなります。
また、クライアント側で何を準備する必要があるのかも明確になります。料金説明では、金額だけでなく、作業範囲と準備物をセットで伝えることが重要です。
安価な掲載先を選ぶ前のチェックリスト
ここまでの内容を踏まえ、安価な掲載先を選ぶ前、またはクライアントへ料金を説明する前に確認したい項目を整理します。
- ✓ 掲載料金に何が含まれているか確認したか
- ✓ 原稿支給が前提か確認したか
- ✓ 編集サポートの有無を確認したか
- ✓ 画像制作・画像加工の有無を確認したか
- ✓ 掲載前校正の有無を確認したか
- ✓ 公開後修正の範囲を確認したか
- ✓ 短納期・特急対応費の有無を確認したか
- ✓ PR表記の方針を説明できるか
- ✓ nofollow / sponsored の可能性を説明できるか
- ✓ 掲載URLをどう報告するか決めているか
- ✓ 掲載可否は媒体基準で判断されることを説明できるか
料金だけで掲載先を選ぶのではなく、作業範囲、掲載条件、修正対応、PR表記、リンク属性、納期まで含めて比較することで、クライアントへの説明もしやすくなります。
NEW'S VISIONで相談できること
NEW'S VISIONは、2018年4月創刊のオピニオン言論メディアです。社会、経済、国際、文化、エンタメ、スポーツ、グルメなど、幅広いテーマを扱っています。
運営会社の株式会社マッシュルーム(https://mashroom.jp/)は、神奈川県藤沢市を拠点に、30年以上にわたって編集プロダクションとして雑誌・書籍・Webメディアなどの制作実績を重ねてきました。編集制作の経験をもとに、企業情報の発信にも対応しています。
NEW'S VISIONでは、PR会社、広告代理店、制作会社、企業広報担当者向けに、プレスリリースや企業告知記事の掲載相談を受け付けています。
案件内容に応じて、原稿支給、編集サポート、記事制作、画像制作込みのプランを用意しています。
主な掲載プランは以下の通りです。
- ✓ 完全原稿お渡しプラン:33,000円(税込)〜
- ✓ 編集部サポートプラン:55,000円(税込)〜
- ✓ まるごと記事制作プラン:110,000円(税込)〜
- ✓ まるごと記事・画像制作プラン:220,000円(税込)〜
- ✓ 月額サブクス・複数本・継続掲載:個別相談
- ✓ 即日対応(特急対応費):33,000円(税込)〜
通常掲載は、ご入金確認および掲載素材の確認完了後、1週間後以降の希望日の掲載を目安に対応します。
お急ぎの案件については、別途特急対応費33,000円(税込)〜で、短納期対応の相談を受け付けています。必要素材、掲載可否確認、料金確定、請求書発行、ご入金確認が完了した場合に、確認完了後24時間以内を目安に対応します。
ただし、受付時間、掲載内容、編集部の稼働状況によっては対応できない場合があります。
掲載条件、料金、入稿規定、掲載までの流れは、以下の案内ページをご確認ください。