PR会社、広告代理店、制作会社、広報支援会社の実務担当者としてクライアント案件を進行していると、プレスリリースや企業告知記事の掲載先を探す場面があります。
「クライアントへの報告資料に、分かりやすい掲載URLを入れたい」「PR TIMESなどの配信サービス以外にも、掲載先の選択肢を持っておきたい」「クライアントから支給された完成原稿を、ニュースサイトに掲載したい」「キャンペーン開始に合わせて、できるだけ短い期間で掲載まで進めたい」などのニーズは、PRや広告の現場では珍しくありません。
ただし、プレスリリースの掲載先を選ぶ際には、単に「掲載できるか」だけでなく、掲載URLの扱い、原稿支給の可否、料金、PR表記、リンクの扱い、公開後の修正対応などを事前に確認しておく必要があります。
この記事では、PR会社・広告代理店・制作会社の実務担当者に向けて、クライアント報告に使いやすいプレスリリース掲載先を選ぶための判断基準を整理します。
PR会社・広告代理店がプレスリリース掲載先を探す場面とは
クライアントワークでは、プレスリリースの配信だけでなく、ニュースサイト上の掲載URLを必要とする場面があります。
たとえば、クライアントから「どの媒体に、いつ、どのような形で掲載されたのか」を報告してほしいと求められるケースです。月次報告資料、キャンペーン報告書、社内共有資料などに掲載URLを記載できると、施策内容を整理しやすくなります。
また、PR TIMESなどのプレスリリース配信サービスを利用しても、外部メディアへの転載や記事化が必ず行われるとは限りません。配信サービスは、多くの媒体や読者に情報を届けるための有効な手段ですが、個別のニュースサイトへの掲載を約束するものではありません。
そのため、案件によっては、配信サービスとあわせて、掲載条件が明確なニュースサイト掲載枠を検討することがあります。特に、PR TIMES以外の掲載先を探している場合は、配信サービスと個別掲載枠の役割を分けて考えることが重要です。
以下のような場面では、掲載先の選定が重要になります。
- ✓ クライアント報告用に掲載URLを用意したい
- ✓ PR TIMES以外の掲載先も提案したい
- ✓ 完成済みの原稿を活用したい
- ✓ 画像やリンクを含めて掲載条件を確認したい
- ✓ 短納期で公開まで進めたい
- ✓ 継続的に使える掲載先を探している
このような実務上のニーズがある場合、掲載先を選ぶ際には、媒体名や料金だけでなく、進行フローや掲載条件まで含めて確認することが大切です。
クライアント報告に使いやすい掲載先の条件
PR会社や広告代理店がクライアント案件で使う掲載先には、いくつかの共通した条件があります。
まず重要なのは、独立した掲載URLが発行されることです。報告資料やメール、チャット、社内共有資料などにURLを記載できると、クライアント側でも確認しやすくなります。
次に、媒体名、掲載日、記事タイトルが明確に表示されることも大切です。報告書やスクリーンショットにまとめる際、これらの情報が分かりやすいと、施策内容を説明しやすくなります。
掲載URLは、SEO効果や検索順位上昇を目的に扱うものではありません。あくまで、ニュースサイト上に掲載された内容をクライアントへ共有し、報告資料や社内確認に使いやすくするための材料として整理するのが安全です。
掲載URLの考え方をより詳しく整理する場合は、下層記事のPR会社がクライアント報告に使いやすい掲載URLとはでも解説しています。
また、公開後にURLを共有しやすいことも重要です。会員登録や閲覧制限が必要なページではなく、通常のブラウザで確認できるニュースサイト上の記事であれば、クライアント社内での共有や確認もスムーズです。
さらに、掲載条件やPR表記のルールが明確であることも欠かせません。広告・PR掲載であるにもかかわらず、表記ルールが曖昧な媒体では、後からクライアント説明に困る可能性があります。
実務担当者にとって使いやすい掲載先とは、単に記事を公開できる場所ではなく、以下の情報を事前に確認できる媒体です。
- ✓ 掲載URLの発行有無
- ✓ 媒体名・掲載日・記事タイトルの表示
- ✓ 原稿支給の可否
- ✓ 画像点数や画像サイズ
- ✓ 本文内リンクの扱い
- ✓ PR表記の方針
- ✓ nofollow / sponsored の扱い
- ✓ 料金と作業範囲
- ✓ 掲載までの目安期間
- ✓ 公開後の修正・削除対応
これらが明確であれば、クライアントへの説明や見積もり作成、社内稟議も進めやすくなります。
PR TIMES以外の掲載先を探すときの考え方
プレスリリースの配信において、PR TIMESをはじめとする配信サービスは便利な選択肢です。多くのメディアや読者に情報を届けることができ、広報活動の初動として活用しやすい仕組みです。
一方で、配信サービスとニュースサイトへの個別掲載は、役割が異なります。
配信サービスは、情報を広く届けるための手段です。外部メディアに転載される可能性はありますが、特定のニュースサイトへの掲載を前提にしたものではありません。
一方、ニュースサイトの掲載枠は、媒体側の掲載基準や進行条件に基づいて、記事として公開するためのメニューです。掲載可否の確認、原稿や画像の確認、PR表記の方針、料金、公開日などを事前に整理したうえで進行します。
そのため、PR会社や広告代理店の実務では、配信サービスとニュースサイト掲載枠を使い分ける考え方が有効です。
たとえば、広く情報を届けたい場合は配信サービスを活用し、クライアント報告用に掲載URLを整理したい場合はニュースサイト掲載枠を検討する、という組み合わせです。
PR TIMES以外の掲載先を探す際の考え方は、PR TIMES以外の掲載先を探すPR会社へ|ニュースサイト掲載枠の使い方で詳しく整理しています。
媒体選びでは、知名度だけで判断するのではなく、案件の目的、予算、納期、報告要件に合っているかを確認することが大切です。
原稿支給で掲載できる媒体を選ぶときの確認ポイント
クライアント側で原稿が完成している場合や、代理店側で編集済みの原稿がある場合は、原稿支給で掲載できる媒体を選ぶと進行がスムーズです。
ただし、原稿支給といっても、媒体によって対応範囲は異なります。入稿前に確認しておきたいポイントは次の通りです。
まず、入稿形式です。Wordファイルでの入稿に対応しているのか、テキストデータでの提出なのか、画像やリンク先URLはどのように指定するのかを確認します。
次に、タイトルや見出しの調整範囲です。支給したタイトルがそのまま掲載されるのか、媒体側で表記や文字数を調整する可能性があるのかを確認しておく必要があります。
画像についても、点数、サイズ、形式、掲載位置を事前に確認しておきましょう。画像素材の権利確認は、原則として支給側の責任になることが多いため、クライアントにも事前に確認しておく必要があります。
また、本文内リンクの扱いも重要です。リンク先URLを何本まで入れられるのか、アンカーテキストは指定できるのか、nofollow / sponsored が付与されるのかなど、クライアント説明に必要な情報を整理しておきます。
原稿支給での具体的な流れは、原稿支給でプレスリリースを掲載する流れ|Word入稿・画像・リンクの注意点で詳しく解説しています。
さらに、掲載前校正の有無も確認すべきポイントです。原稿支給プランでは、掲載前の顧客校正が含まれない場合もあります。公開前にクライアント確認が必須の案件では、校正フローの有無を事前に確認しておくべきです。
原稿支給で進行する場合は、以下をチェックしておくと安心です。
- ✓ Word原稿で入稿できるか
- ✓ タイトル文字数の目安はあるか
- ✓ 本文文字数の目安はあるか
- ✓ 画像は何点まで掲載できるか
- ✓ 画像サイズや形式の指定はあるか
- ✓ 本文内リンクは何本まで可能か
- ✓ 掲載前校正は含まれるか
- ✓ 公開後の修正対応は可能か
- ✓ 原稿支給プランの料金はいくらか
これらを事前に確認しておくことで、クライアントとの認識違いを防ぎやすくなります。
短納期・即日掲載を依頼する前に確認すべきこと
キャンペーン開始日や商品発表日が迫っている場合、短納期でプレスリリースを掲載したいという相談が発生することがあります。
ただし、短納期や即日対応は、通常掲載とは別の条件になることが多いため、事前確認が重要です。
まず、即日対応や特急対応には、通常料金とは別に特急対応費が発生する場合があります。クライアントへ見積もりを出す際には、通常掲載費と特急対応費を分けて説明すると、費用の理由を伝えやすくなります。
次に、素材がすべて揃っていることが前提になります。原稿、画像、リンク先URL、掲載希望日、表記内容などが確定していない状態では、短納期での進行は難しくなります。
また、媒体側の掲載可否確認も必要です。広告・PR掲載であっても、すべての内容が掲載できるわけではありません。媒体の掲載基準に合わない内容、権利関係が不明確な画像、誇大表現を含む原稿などは、修正や掲載見送りになる可能性があります。
さらに、請求書発行や入金確認のタイミングも考慮する必要があります。特に初回取引の場合、入金確認後に掲載作業が始まるケースも多いため、社内承認や振込手続きの時間も含めてスケジュールを組む必要があります。
短納期掲載を相談する際は、「必ず即日で掲載できるか」ではなく、以下のように条件を整理して問い合わせると実務的です。
- ✓ 原稿は完成しているか
- ✓ 画像素材は権利確認済みか
- ✓ リンク先URLは確定しているか
- ✓ 掲載希望日は明確か
- ✓ 掲載可否確認に必要な情報は揃っているか
- ✓ 請求書発行と入金確認の時間を見込んでいるか
- ✓ 特急対応費の有無を確認しているか
短納期対応は、媒体側だけでなく、依頼側の準備状況にも大きく左右されます。急ぎの案件ほど、入稿情報を整理してから相談することが重要です。
即日・短納期での掲載を検討している場合は、プレスリリース掲載を即日で依頼する前に確認すべきこともあわせて確認しておくと、依頼前の整理がしやすくなります。
掲載料金をクライアントに説明するときの見せ方
プレスリリースや企業告知記事の掲載料金をクライアントに説明する際は、単に総額を伝えるのではなく、作業範囲ごとに分けて説明すると理解されやすくなります。
たとえば、完成原稿を支給して掲載だけを依頼する場合と、媒体側で見出し調整や整文、表記ゆれの確認まで行う場合では、必要な作業量が異なります。
さらに、原稿作成から依頼する場合や、画像制作まで含める場合は、当然ながら費用も上がります。
クライアントに説明する際は、以下のように整理すると分かりやすくなります。
- ✓ 掲載のみの料金
- ✓ 編集サポートを含む料金
- ✓ 原稿作成を含む料金
- ✓ 画像制作を含む料金
- ✓ 短納期対応の追加費用
- ✓ 複数本・継続掲載の場合の見積もり
このように作業範囲を分けて説明することで、「なぜその料金になるのか」を伝えやすくなります。
掲載料金の考え方は、プレスリリース掲載料金の考え方|安価な掲載先を選ぶ前に確認すべきことでも詳しく整理しています。
また、原稿支給プランで進行する場合は、クライアント側で完成原稿を用意する必要があることも明確にしておきましょう。掲載前校正や公開後修正の範囲も、あわせて確認しておくと安心です。
料金説明で大切なのは、安さだけを強調することではありません。掲載条件、対応範囲、納期、修正対応、PR表記の方針まで含めて、クライアントが判断しやすい形に整理することです。
PR表記・nofollow / sponsoredを事前に確認する
ニュースサイトに費用を支払ってプレスリリースや企業告知記事を掲載する場合、PR表記やリンク属性の扱いを事前に確認しておく必要があります。
広告・PR掲載であることが分かる表記は、読者に対する透明性を確保するために重要です。媒体によって表記方法は異なりますが、[PR]、[広告]、[Sponsored] など、広告・PR掲載であることが分かる表示が入る場合があります。
また、記事内にクライアントサイトへのリンクを設置する場合、広告・PR掲載の性質に応じて nofollow / sponsored などの属性が付与される場合があります。
ここで重要なのは、掲載記事を検索順位上昇や被リンク効果を目的とした施策として説明しないことです。PR会社や広告代理店の担当者は、クライアントに対して、掲載URLはあくまでニュースサイト上の掲載実績や報告用の材料として活用するものであり、検索エンジンの表示や順位を保証するものではないと説明しておく必要があります。
PR表記やリンク属性の考え方については、下層記事のプレスリリース掲載でPR表記・nofollow/sponsoredを確認すべき理由でも詳しく解説しています。
事前に確認したい項目は以下です。
- ✓ PR表記はどのように入るか
- ✓ 記事内リンクは何本まで設置できるか
- ✓ nofollow / sponsored は付与されるか
- ✓ リンク先URLの審査はあるか
- ✓ 公開後のリンク変更は可能か
- ✓ 検索エンジン表示や順位は保証されないことを説明できているか
PR表記やリンク属性を事前に整理しておくことは、媒体、代理店、クライアントのすべてにとって重要です。あとから認識違いが起きないよう、見積もりや進行前の段階で確認しておきましょう。
PR会社・広告代理店が掲載先を選ぶときのチェックリスト
最後に、PR会社・広告代理店・制作会社の実務担当者が、掲載先を選ぶ際に確認したい項目をチェックリストとして整理します。
- ✓ 報告資料に記載しやすい掲載URLが発行されるか
- ✓ 媒体名・掲載日・記事タイトルが明確に表示されるか
- ✓ Word原稿などの原稿支給に対応しているか
- ✓ 掲載可能な画像点数・サイズ・形式が明確か
- ✓ 本文内リンクの掲載ルールが明確か
- ✓ 広告・PR表記の方針が明確か
- ✓ nofollow / sponsored の扱いをクライアントに説明できるか
- ✓ 掲載料金と作業範囲が分かりやすいか
- ✓ 短納期・即日対応の条件と追加費用が明確か
- ✓ 公開後の修正・削除対応の範囲が明確か
- ✓ 複数本・継続掲載の相談ができるか
掲載先を選ぶ際は、媒体名や料金だけで判断するのではなく、クライアント報告、進行管理、入稿条件、PR表記、リンク属性、公開後対応まで含めて比較することが大切です。
NEW'S VISIONで相談できること
NEW'S VISIONは、2018年4月に創刊したオピニオン言論メディアです。社会、経済、国際、文化、エンタメ、スポーツ、グルメなど、幅広いテーマを扱っています。運営会社は編集プロダクションとしてたしかな実績を持つ株式会社マッシュルーム(https://mashroom.jp/)です。
NEW'S VISIONでは、PR会社、広告代理店、制作会社、企業広報担当者向けに、プレスリリースや企業告知記事の掲載相談を受け付けています。
完成原稿を支給して掲載したい場合、編集部による整文や見出し調整を希望する場合、原稿制作から相談したい場合など、案件内容に応じて複数のプランを用意しています。
主な掲載プランは以下の通りです。
- ✓ 完全原稿お渡しプラン:33,000円(税込)〜
- ✓ 編集部サポートプラン:55,000円(税込)〜
- ✓ まるごと記事制作プラン:110,000円(税込)〜
- ✓ まるごと記事・画像制作プラン:220,000円(税込)〜
- ✓ 複数本・継続掲載:個別相談
- ✓ 即日対応(特急対応費):33,000円(税込)〜
通常掲載は、掲載素材の確認完了後、1週間後以降の希望日の掲載を目安に対応します。
即日対応は、必要素材、掲載可否確認、料金確定、ご入金確認が完了した場合に、別途特急対応費33,000円(税込)〜で、確認完了後24時間以内(最短数時間)を目安に対応します。受付時間、掲載内容、編集部の稼働状況によっては対応できない場合があります。
掲載条件、料金、入稿規定、掲載までの流れは、以下の案内ページをご確認ください。