大阪府は全国一の「喫茶店王国」。ドリンクを注文したらトーストやゆで卵が自動的に付く「モーニング」を提供することで有名な老舗喫茶店が多く点在する愛知県を抜いて、意外にも「喫茶店王国」一位なのが大阪府です。
日本の『喫茶店文化』は関西発。ミックスジュースやおしぼりの提供、店備え付けの雑誌や新聞、アイスコーヒーを「冷(レイコー)」と呼ぶなど今でも関西で花開いた喫茶店文化の名残は残っています。
その大阪の喫茶店文化は、明治時代にまでさかのぼるのだとか。
今回は、そんなほっこり懐かしい気分に浸れる大阪・難波の老舗喫茶店「アラビヤコーヒー」をご紹介します。
1951年創業の『アラビヤコーヒー』は65年以上続く老舗喫茶店。個性的な店が集まる大阪ミナミに位置する難波にあります。
店頭に設置されている焙煎機の看板がお店の目印です。
店内は老舗ならではの重圧でレトロ感溢れる雰囲気。65年以上もの歴史を感じさせられるカウンター席では、マスターが淹れるコーヒーを楽しみに訪れる常連客で賑わっています。
カウンターに飾られている数々の野球ボール。先代の奥様は元女子プロ野球選手だったのだそう。
昭和25年~30年頃まで存在していた女子プロ野球の初代チームメンバーの奥様も、タイミングが合えば笑顔で出迎えてくれます。
『アラビヤコーヒー』を訪れたらぜひ食べていただきたいのが、フレンチトースト。
見た目は玉子焼きに見えますが、こちらは立派なフレンチトースト。分厚くカットされた食パンの耳の部分まで卵で覆われているところが、お店の丁寧さを感じずにはいられません。
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