イギリス人画家のポール・エムズリー氏による作品で、キャサリン妃本人は「実に素晴らしい」、ウィリアム王子も「とても美しい」と賞賛しましたが、美術評論家からは「目に輝きがない」、一般人からも「実物よりも老けて見える」といった批判も上がった賛否両論の肖像画です。
あなたはこの作品をどう感じるか、ナショナル・ポートレート・ギャラリーを訪れる際にはぜひ注目してください。
ロイヤル・ファミリーといえば、死後20年以上を経てもなお世界中で愛され続ける故ダイアナ妃も忘れてはいけません。
ダイアナ妃の写真や映像にはどこか陰を感じさせるものも少なくありませんが、この写真ではリラックスした様子ではつらつとした笑顔を見せるダイアナ妃の姿に目を奪われます。
肖像画や写真ではなく、胸像で表現されている人物も。こちらは、危機にあった第2次世界大戦下のイギリスを圧倒的なリーダーシップで勝利に導いたウィンストン・チャーチル。
このように、ナショナル・ポートレート・ギャラリーでは、ロイヤルファミリーも、政治家も、音楽家も、俳優も、それぞれの立場を超えて「イギリスの歴史を彩った人物」として同じ空間に並んでいるのです。
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