日本では、知らない人はいないといっても過言ではないほど有名な「フランダースの犬」ですが、実は現地ではさほど有名ではありませんでした。

「フランダースの犬」の原作者は、イギリス人女性ウィーダ。

そのため、ベルギーでは出版されていなかったという事情に加え、物語の結末が悲しすぎるために、ベルギーではあまり好まれなかったのです。

ところが、アントワープを訪れる日本人観光客がこぞって「フランダースの犬」について口にし、ネロの家がどこにあるのか知りたがったために、観光案内所はじめアントワープの人々も「フランダースの犬」について調べるようになり、その存在が知られるところとなりました。

「フランダースの犬」詣でをする日本人観光客の存在がなければ、大聖堂前にネロとパトラッシュの像が設けられることはなかったかもしれせん。

アントワープはブリュッセルから列車で約40~50分と、日帰りも十分可能。

ベルギーを訪れたら、「フランダースの犬」の舞台であり、世界遺産でもあるアントワープ聖母大聖堂に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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