古いロマネスク様式の教会らしく、内部は華美な装飾を抑えた質実剛健な空間。

訪れるものを威圧するような雰囲気はまったく感じられず、むしろ誰をもあたたかく包み込んでくれるような、素朴であたたかい雰囲気が印象的です。

時折ヒルデスハイムの信者たちによるイベントも開催されており、「市民の教会」といった趣が感じられます。

この教会で最も貴重なのが、頭上を鮮やかに彩る天井画。

1300枚ものオーク板にキリストの系譜が描かれた大規模な作品で、1230年ごろに制作されたとみられています。

13世紀の絵画がこれほどの規模で残っているのはドイツ全土でも珍しく、この天井画はロマネスク時代の宗教美術を伝える貴重な例なのです。

教会自体は第二次世界大戦の被害を受けましたが、天井画が描かれた天井板は取り外され、安全な場所に保管されていたために戦災を免れました。

派手さはありませんが、見れば見るほど味わい深く、歴史的・芸術的価値の高い聖ミヒャエリス教会。

ヒルデスハイムを訪れたら、美しい木組みの町並みとともに、ドイツを代表するロマネスク教会を味わってはいかがでしょうか。

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