モスク堂内には、9個のドームを支えるそれぞれの柱に異なるカリグラフィーが書かれています。窓の数がそれほど多くないため堂内はそれほど明るくはありませんが、それがより一層エスキ・ジャーミィならではの神聖な雰囲気を創り出し、カリグラフィーが放つ圧倒感をより引き立てています。

礼拝に訪れる人たちは、男性は一階部分で、女性は一階の女性専用の祈りの場や二階のバルコニーで思い思いの祈りの時間を過ごしています。

女性しか上階に上がることはできませんが、天井により近いバルコニー部分からはドームや壁面に描かれた細やかな装飾を間近に見ることができます。少しはがれてしまっている部分もありますが、それもこのエスキ・ジャーミィの600年以上も前からの歴史を物語っているかのようです。

エディルネといえば世界遺産のセリミエ・モスクを思い浮かべるかたが大半かもしれません。しかし街中にはセリミエ・モスクよりも歴史が深い、初期オスマン建築のモスクもあるのです。古都エディルネを訪れたら、エスキ・ジャーミィでカリグラフィーとオスマン建築が織りなす芸術美に触れてみてはいかがでしょうか。

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名前 エスキ・ジャーミィ(Eski Camii)
所在地 Sabuni 22100 Edirne Merkez Edirne

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