1日、各地に続き関東でもようやく梅雨明けをしたとみられる発表がされた。関東甲信越地方で8月に梅雨が明けるのは13年ぶりのことだ。今年の長雨では、各地域が土砂災害や水害などに見舞うなど、コロナ禍における我々にとって例年以上に憂鬱な時期となった。しかし、梅雨が明けたら明けたで頭を悩ませるのが、猛暑による熱中症だ。

マスク着用となる初めての夏を迎え、猛暑下の厳しい現場で働く人向けに各社から「熱中症対策製品」が発売されている。7月31日に日本初参入となった韓国発の透明シールドマスク「MEDIFIT-G(メディフィットG)」。従来のシールドマスクが持つ「清潔感」「息苦しさ」「表情」「長時間着用した時の圧迫感」といった懸念点を解決する次世代型の製品だという。MEDIFIT-Gのシールド部分は、二重構造で隙間のあるデザインを採用。排出された呼吸が顎の下にある通風口から通り抜け、蒸れを逃すことができ、夏場で火を使う飲食店での厨房でも重宝しそうだ。韓国では、抗菌や曇り止めなど機能性にも優れていることから、軍隊や役所など公的機関でも使用されており、日本国内でもすでに大手牛丼チェーン「吉野家」でも先行導入が決まっているとのこと。

スーツメーカー「AOKI」では、ファン付作業服を手掛ける「空調服」との共同企画で、バッテリーで稼働する空調ファン付ウェア「クーラーベスト®」を今年の5月から発売している。クーラーベスト®は、背中部分の2箇所にリチウムイオンバッテリーで稼働する電動ファンを装備し、衣服内に直接風を送り込むことで汗を気化させ、温度を下げるという。空調を効かせることのできない外で業務をする人にはもってこいの商品だ。

Biodata Bankが手がける「熱中対策ウォッチTM」は、暑熱下のリスクを検知し、暑熱下で一大事になる前にアラーム&LED表示でお知らせする使い切りのウェアラブルデバイスだ。熱中対策ウォッチTMには、身体にどれだけ熱が溜まっているか、身体からどれだけ熱を逃しているかが検知できる業界初のセンサーが搭載されており、大事に至る前に水分補給や涼しい場所での休息をアラームとLEDの表示で促すというもの。外で働く人だけでなく、体調の変化に気づきにくいお子さんや高齢の方などにも需要が見込めそうだ。