ビットコイン(BTC)は、本日9時頃に100万円を割り込み、その後も下落。99万円前後を推移している。現在の取引価格は99万1559円で前日から0.20%下落した。
イーサリアム(ETH)は7万9000円で、前日から0.45%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は16万4262円で4.29%下落。リップルは(XRP)84.98円と前日から2.82%下落した。
仮想通貨市場は、ここ数日、小幅安ながら下落傾向が続き、主要アルトコインも調整の気配で停滞している。5月2日以来、この1週間でビットコインは99万円から107万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースはアメリカの著名投資家ウォーレン・バフェット氏と、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏がビットコインを酷評したことだろう。これを受け、投資家たちかが弱気ムードとなり仮想通貨市場に影響を与えたと見る声が多い。
バフェット氏はビットコインを「おそらく殺鼠(さっそ)剤を二乗した殺傷力がある」と痛烈に批判し、ビル・ゲイツ氏は「資産クラスとして、何の価値も生まない」と評価した。この両者の発言が各国の経済紙や、金融界隈のニュースとして報じられ、「ブルームバーグ」は相場への重しとなった可能性があると指摘している。
バフェット、ゲイツ両氏はビットコインに冷淡−1万ドル手前で失速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-07/P8D7666S972P01
また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち、8割以上の通貨が下落し、上昇した銘柄も小幅の伸び率の銘柄が多く、総じて下落相場となった。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額55位のプンディエックス(NPXS)だ。伸び率は26.88%を記録した。取引価格は1NPXS=0.704円となっている。
プンディエックスは仮想通貨での決済を誰でも簡単にすることを目的として開発が進められているプロジェクト。店舗に、プンディエックスの専用端末があれば、スマホのQRコードなどでビットコインやイーサリウムなどの主要仮想通貨での電子マネー感覚での支払いができるのが特徴だ。現在、インドやシンガポールでの導入を進めており、今後、日本などアジア各国での普及を目標としている。
一方、大手取引所のバイナンスでもっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額23位の Zilliqa(ZIL)だ。伸び率は17.35%を記録し、取引価格は1ZIL=17.89円となっている。
ジリカはシンガポールの国立大学の研究者たちによって設立されたプロジェクト。仮想通貨の課題である決済速度がクレジットカードなどに劣る点を解決するために、シャーディングという技術を使い取引速度の高速化を目指して開発が進められている。
ビットコインは、昨日に続き下落し100万円を割ったが、小幅安で踏みとどまっている。本日はやや弱気の停滞ムードの相場となった。