3月22日の『ひるおび』(TBS系)で、2006年・09年のWBC優勝メンバーで元メジャーリーガーでもあるプロ野球選手・川﨑宗則氏(41)が、アメリカ戦前の円陣で“声だし”をした大谷翔平選手(28)と、06年、09年のWBCで活躍した元プロ野球選手・イチロー(49)の共通点を語った。

同日、アメリカのマイアミで行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦でアメリカ代表と戦った日本。激闘の末、日本が3対2で3大会ぶり3度目の世界一に輝いたが、注目されたひとつが試合前の大谷選手の“声だし”。

試合中継の途中、大谷選手が円陣で声出しをしている場面が放送されたが、ここで大谷選手は「僕から1個だけ」と切り出すと、「憧れるのを辞めましょう!」と力強く発言。

「ファーストにゴールドシュミット(選手)がいるし、センター見たらマイク・トラウト(選手)がいるし、外野にムーキー・ベッツ(選手)がいたりとか。野球やってれば誰しもが聞いたことがある選手たちがいると思うんですけど、今日1日だけは憧れてしまったら超えられないんで。僕らは今日超えるために、トップになるために来たんで。今日1日だけは、彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう!さぁ行こう!!」と声だしを行った。なお、この円陣の様子は侍ジャパンの公式Twitterにも投稿されている。

番組では改めてこの円陣を紹介。2009年・13年・17年と3度のWBCを経験しているプロ野球選手の内川聖一氏(40)は「彼が言うから説得力がある」と、MBLのロサンゼルス・エンゼルスでも活躍している大谷選手だからこそ、選手にも響いたとコメント。また、川﨑氏は「2006年、WBC(の)1回目。(当時代表選手だった)イチローさんがアメリカ戦前に同じこと言いました。(大谷の声だしを聴いて)ほんと今鳥肌が立ちました」と振り返った。

2006年のWBCの際も、当時のアメリカ代表選手には「ミスター・ヤンキース」とも呼ばれるデレク・ジータ―(48)や“Aロッド”ことアレックス・ロドリゲス(47)、ケン・グリフィー・ジュニア(53)などスター選手がそろっていたが、川崎氏は「(大谷のように)こんなに優しい言い方ではなかったです。『絶対にどのメジャーリーガーがきてもビビっちゃダメだ。俺たちが一番だ。堂々と戦おう!』とイチローさんが2006年言ったんですよ!」と説明。当時、アメリカ戦を前にイチロー選手が侍ジャパンを鼓舞してくれたように「それこそ、翔平さん同じこと言ってくれました」と明かしていた。

この放送に視聴者からは「大谷カッコいい。てか、2006年の時にイチローも同じ事言ってたのね」「『「今日だけは、憧れを捨てましょう」そうか……一回目のアメリカ戦でイチローも言ったのか」「今日の大谷の円陣での言葉、2009年のWBCの時にイチローが言ってたことが引き継がれたんだね。エモい」との声が集まっていた。