5月1日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に弁護士で元大阪府知事の橋下徹(53)が出演。横浜市で2週連続で発生した水道管の腐食による漏水についてコメントしたものの、視聴者から冷ややかな反応が集まっている。
この問題は、先月24日と30日に2週連続で水道管が破裂し、周辺の道路に水があふれ出たというもの。先週は古い水道管を新しい水道管に入れ換える工事中に漏水し、周辺の住宅56戸が断水した。
さらに30日には先週起きた場所とは12キロ離れた別の場所で漏水。この漏水は先週のものとは関係なく、水道管の腐食によって起きたものとのこと。番組では横浜市水道局を取材し、「毎年約110キロを目安に水道管の交換を行っていますが、地域によっては工事が間に合っていない箇所もあります」という証言を紹介していた。
しかし、この話題については橋下氏は、「水道の老朽管を交換することは全国で追いついていないんです」と指摘。その理由として、「替えようと思うと莫大なお金が掛かる」と説明した。
また、橋下氏は「解決策としては2つある」として、ひとつ目について「いま市町村ごとで水道管の管理をやっているんですが、周辺の市町村を集めて、広域で水道事業をやろう。で、コストを削減しよう」と説明。ふたつ目については「賛否両論ある」としながらも、「施設とか安全性基準は公がやって、運営自体は民営化」と説明。「海外は民営化してる水道事業たくさんあるんですよ。日本の水道事業っていうのは漏水率がものすごく低くて、世界ナンバーワンなんですよ。だからこれを世界に輸出しながら儲けて、そのお金で水道管を変えていこうという方法もある」と持論を展開した。
しかし、こうした橋下氏の発言に視聴者からは、「海外では民営化してアカンようになったから公営に戻してるぞ」「民営化とか正気かよ」「民営は駄目だろ」といった厳しいツッコミが集まっていた。
「確かに海外では水道民営化が行われた国はありますが、成功例はほぼないのが現状。パリやベルリンなど、少なくない都市で一度民営化された水道事業が公営化に戻っています。橋下氏も言っていた通り、日本の漏水率の低さは世界トップクラスで、今回の横浜市の漏水はニュースになるほど稀な例。そのため、世界の動きと逆行するような水道民営化案には多くの反対の声が集まっていたようです」(政治記者)
橋下氏が考えているほどインフラの民営化は簡単にはいかないようだ。