5月15日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、故・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題について、ジャニーズ事務所の現社長である藤島ジュリー景子氏(56)が謝罪動画を公開し、文書で質問の回答を行ったことを報道。この件に関して、テレビ朝日局員でコメンテーターの玉川徹氏(60)が見解を述べたところ、視聴者から批判が集まっている。

14日、ジュリー氏は約70秒の動画を公開し「この度は、創業者ジャニー喜多川の性加害問題について世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます。何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます」と謝罪。

また、文書では「ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?」との質問に対して、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答。

「ご自身の経営責任をどう考えているか?また責任がある場合どう責任を取るとお考えか?」との質問には「責任はあったと考えております」とした上で、「この問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、これから先、二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し始めている経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜くことだと考えております」と回答している。

これについて玉川氏は、「藤島社長がこういう風にコメントをして、謝罪をしたってことはとても大きなことだと思いますよ。で、大きなステップを踏み出したんだなという風に思います」とコメント。続けて、ジャニーズ事務所の今後については「今回、こういう風にコメントされたことをきっちり進めていけるかどうか。あと自ら検証をして進めていけるか。その際に、やっぱり被害を訴えられてる方を第一に考えて進めていけるかどうかがポイントだし、やっぱりジャニーズの未来をそこが決めるんだと思います」と指摘した。

しかし、視聴者からは「日本って、少年レイプを一歩前進って、何なの?もっと重罪であることを強調した報道を何故しない?」「わざわざボードを出してきたわりには『これからどうしていくかですよね』と恐る恐るコメントしている感じ。『なぜ会見をしないのか』という疑問の声もなし」「歯切れ悪すぎ。ジャニー喜多川が亡くなったとき、玉川さんですら故人を異常に持ち上げていて、テレビ業界の闇を強く感じた次第。今日もまったくダメ。最悪。本当に最悪」「これでおしまい?テレ朝玉川さんいつもの勢いまったくなし。やっぱり政治家よりジャニーズ事務所の方がこわいんだね」と批判の声が集まっている。

「コメントしたといっても、玉川氏にいつもの勢いはな当たり障りのない意見を言っただけ。これまで幾度となく問題があがってもほとんどのテレビがこの件を報道しなかったのは、“芸能界で大きな権力を持つジャニーズ事務所への忖度”と指摘されていましたが、ジャニー氏が行ったことに対し一言も言及せず、ジュリー氏の会見を『大きなステップを踏み出した』と称賛するなどいつもの威勢の良さは見られず、及び腰の姿勢ばかりが目立っていました」(週刊誌記者)

この日、『モーニングショー』がこの件を扱ったのは、わずか10分足らず。ここが忖度したギリギリのラインだったのかもしれない。