江崎グリコ株式会社は10月2日(金)、東京都内にて「アスリートコンディションチェック」セミナーを開催した。webアプリ「アスリートコンディションチェック」のサービスを9月27日(水)に開始した江崎グリコが同アプリの詳細や、アスリートにとってのコンディションチェックの重要性を紹介するセミナーである。
江崎グリコはこれまでもアスリートを応援するスポーツフーズブランド「パワープロダクション」を展開していたが、アスリートコンディションチェックはアスリートのパフォーマンス向上に貢献するものとなっている。
アスリートコンディションチェックは構想から約3年でローンチされた。スポーツテック企業の株式会社ユーフォリアと、メンタルヘルスの重要性を啓発する「よわいはつよいプロジェクト」の協力で開発されている。
今回のセミナーには、江崎グリコの担当者の健康事業マーケティング部グループ長の伊吹亮一氏の他、ユーフォリアの代表取締役の宮田誠氏、そして元ラグビー日本代表S&Cコーチで株式会社キネティックアーツGAの代表取締役の村上貴弘氏が登壇。
ユーフォリアは、アスリートのコンディションの情報を“見える化”するアプリで、国内外で1700以上のチームに導入されている「ONE TAP SPORTS」を展開している。ONE TAP SPORTSは、プロアスリートを中心に利用されているが、今回のグリコのアスリートコンディションチェックはアマチュアアスリートなど、一般の利用者の使用も視野に入れている。
42問のアンケートでアスリートの状態を分析
アスリートのパフォーマンスを引き出すものとして「休息」「運動」「栄養」があり、この3要素のサイクルが重要と考えられている。一般的にアスリートは運動への意識は高いが、休息と栄養に関してはあまり意識していない人も多いので、アスリートコンディションチェックには休息と栄養の状態を把握することをサポートする狙いがあるという。
アスリートコンディションチェックには、42問のアンケート質問が用意されている。それらの質問に回答すると、アプリがデータを分析。現在の栄養の状態と睡眠の状態がそれぞれ数値化されるだけでなく、食事内容や睡眠の質を上げるための具体的なアドバイスも提供される。
さらには、メンタルと体のコンディションについてのアドバイスも受けられるのが、アスリートコンディションチェックの特徴だ。
現役学生アスリートがアプリを体験
セミナーには、東京経済大学の陸上部の駅伝選手3人が登場。実際にスマホを使って、アスリートコンディションチェックを体験した。
学生たちは「自分の状態が数値化されるのはありがたい」「想定以上に質問事項が細かく分かれているので、自分でも納得できる結果が出た」と、アプリを体験した感想を語った。
江崎グリコの伊吹氏は「運動の前からリカバリーのことを考えるのがコンディショニングにとって重要なポイント。最初は気軽な気持ちで試していただいて、定期的に利用して自分の状態が見える化するように、たくさんの人にアプリを使っていただきたい」と語った。
アスリートコンディションチェック(https://cp.glico.jp/powerpro/acca/)は無料で利用可能。利用のためには会員登録が必要だ。