様々な地域に様々な銘店といわれる居酒屋はあれど、最高のお店は人それぞれ違う。
どんな居酒屋にもそのお店に通う人々の思いが重なり、そしてそのたくさんの思いは居酒屋の持つ雰囲気となるのだ。
それゆえ、日本各地に多く人々を虜にする居酒屋がキラ星のごとく存在している。
例えば、あの吉田類も絶賛する大衆酒場、東京・江東区南砂町の「山城屋酒場」に、沖縄・石垣島で旬の魚介と沖縄料理を味あわせてくれる名店「居酒屋 錦(にしき)」、新潟の郷土料理からラーメンや洋食まで味わえる新潟市・古町の老舗居酒屋「喜ぐち(きぐち)」、北海道は小樽の絶品のおでんと日本酒を楽しめるお店「酒処 ふじりん」に、北海道随一の日本酒の品揃えと美味しいツマミのお店札幌市北区「味百仙(あじひゃくせん)」、さらには名古屋にいったら絶対に行っておきたい居酒屋「歓酒亭 大安(かんしゅてい だいやす)」などなど、数え上げればキリがない。
今回はそんな日本全国の数々の美味しい居酒屋の中から、兵庫県明石市の酒屋の奥に潜むお店を紹介したい。
お店の名前は「立ち呑み処 たなか屋」。
・明石が誇る商店街「魚の棚商店街」にある唯一の酒屋、それが田中酒店
「魚の棚商店街」とは、明石市駅前にある明石を代表する商店街。
軒を連ねるお店は、瀬戸内海で取れた美味しい魚介類やそれらを使った練り製品、乾物などを扱っており、延べ100店舗以上がこの商店街に集まっている。
そんな商店街にある唯一の酒屋が「立ち呑み処 たなか屋」の母体なのだ。
田中酒店では日本全国から美味しいお酒を集めており、長野県松本の名酒「大信州」や奈良県御所市を代表する美味しいお酒「風の森」など、日本酒好きなら満足できる品揃えでお客様をもてなしてくれる。
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