その心地よさの中、のんびり昼寝をする野良犬たちを見ていると、時を忘れていつまでもここにいられるような感覚になれるだろう。

ちなみに、ここで聞こえてくるお経は「オム・マニ・ペメ・フム」(ཨོཾ་མ་ཎི་པདྨེ་ཧཱུྃ)というチベット仏教の真言(マントラ)である。仏教寺院や、ヒマラヤ、チベットの方へ行くと、この真言を唱えている仏教徒に出くわすことが多々ある。真言の意味については他の言語に翻訳することが難しいとされているためここでは割愛するが、オム・マニ・ペメ・フムのそれぞれの文字1つ1つに意味が込められている。この音楽のような真言を聞きながら、チベット仏教のいにしえの信仰心に思いを馳せてみてほしい。

また、土産物屋の骨董品に目を向けてみれば、巡礼者向けの仏具から不思議なお面まで、日本では手に入らないような掘り出し物がみつかるかもしれない。

そしてもう一つ、忘れてはいけないのが、野生のサルを間近で見られることだ。

モンキーマウンテンの通称どおり、スワヤンブナートには、野生のサルたちが数えきれないほどうろうろしている。

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