スペイン本土をはじめ、イギリスやドイツからのバカンス先として人気のテネリフェ島。南部はリゾート地として賑わうほか、島の各所には大自然を身近で感じることのできる絶景スポットやハイキングコースがいくつも存在します。
また海岸沿いの地域では、ダイビングやパラセーリングをはじめとするマリンスポーツも盛ん。島の大きさは東京都とほぼ同じくらいですが、実に多様なアクティビティがたのしめます。
一方で、歴史情緒あふれる旧市街も忘れてはいけません。島内には古い町がいくつも残されていますが、旧市街の美しさで知られているのがラ・ラグーナと今回紹介するラ・オロタバという町です。
ラ・オロタバが位置するのは、テネリフェ島の中心よりやや北のあたり。カナリア諸島自治州の州都であるサンタ・クルスから南西へ車で約30分の距離です。また町の北へ車で15分ほどの場所にはロロパークなどのあるリゾート地プエルト・デ・ラ・クルスもあり、これらの町から日帰りで訪れることが十分可能です。
オロタバの町がある渓谷は肥沃な土地として知られ、17世紀頃まではサトウキビの生産が行われていたほか、現在ではバナナやワインの生産が行われています。町へ向かう道を走っていると、車窓から見える広大なバナナ畑に驚くことでしょう。
旧市街に広がるのは、カナリア様式の建物がならぶエキゾチックな町並み。パステルカラーの家に、濃い茶色をした木製の窓枠がよく映えています。壁の色や窓枠の形など家ごとにばらばらである一方、町全体の雰囲気としては統一感があり、まさに美しいのひとこと。
アフリカ大陸のすぐ西という場所ゆえ、大陸文化の影響も少なからず受けたのでしょう。テネリフェ島はスペイン領ですが、ここではスペイン本土とはまた趣の異なるエキゾチックな雰囲気が感じられます。
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