『サンデージャポン」や選挙特番での発言が物議を醸し、ネット上で炎上していたお笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(57)らが所属する芸能事務所タイタンが14日、公式サイト上で「Twitter、Instagram、TikTok、Facebook等SNS全般への投稿に関するお知らせ」として声明文を発表して波紋が広がっている。
声明文は代表取締役社長太田光代名義で「さて、近年SNSの発達により、当社としても、皆様方の直接のお声を拝聴できる機会が増え、そこには当社としても学ぶべき御意見が数多く存在することから、皆様から愛されるタレント育成のためにも、日々参考とさせて頂いております」と書き出され、「しかし、非常に残念なことに、叱咤激励の範囲を大幅に超えて、タレント個人に対する人格攻撃とも取れる誹謗中傷等も散見されるようになって参りました」と報告。
続けて「当社としては、これまで通り、お叱りの言葉も含めて、タレント教育の参考とさせて頂きたいとの方針に変わりはございませんが、一方で、過去にはSNSによる個人攻撃により、対象者が自殺をされるという非常に痛ましい事件も生じていることを踏まえて、タレント個人を守るという社としての責務を全うすべく、一定のラインを超えた表現については厳しく対処していく必要があると判断するに至りました」と説明。
そのうえで「したがいまして、表現の自由の範囲内を超えていると判断される誹謗中傷や虚偽事実の拡散等につきましては、不本意ではございますが、刑事告訴や被害届の提出を含む法的措置により、毅然とした対応を取って参りますことをここにお伝え申し上げます。もし心当たりのある方は、これを機に、表現の削除、御撤回を頂くなどの御対応をして頂けますよう、お願い申し上げます」と注意喚起。
最後に「SNSは誰かを容易に攻撃できる危険性を孕んでいる一方で、使い方さえ誤らなければ非常に便利で暮らしに役立ち、さらには誰もが表現者になることのできる素晴らしいツールであることは間違いありません。誰かの優しい言葉で、一日が楽しく穏やかに過ごせる、そういった日常を過ごすためのツールとして、今後も活用が進むことを心より祈念致しております」と呼びかけた。
太田は11日に出演した『サンデージャポン』(TBS系)で、自民党が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と179人に接点があったと公表したことや安倍晋三元首相の国葬の是非について私見を述べたところ、視聴者から反発の声が殺到。ツイッター上に「#太田光をテレビに出すな」というハッシュタグが登場してトレンド入りするなど物議を醸していた。
また、それを受けて太田は13日、TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』に出演し、“ハッシュタグ炎上”を自ら取り上げ「ふざけんな馬鹿野郎。痛くもかゆくもねぇぞ、あんなこと言われたって」と言及。「統一教会擁護って言われてたけどさ、本当に俺もさ、アイツらサタンだと思ってるからさ。本当にいつか救われると思ってるから俺は」とネタにし、さらに「バカだなぁ。アイツらもさ、もっと俺が傷つくハッシュタグとかあるのにな。『#田中でもってる奴をテレビに出すな』とかさ。『#モンスターズインクに選ばれなかった奴をテレビに出すな』とかさ。そういうのだったら、俺はもっと傷つくんだけどな」とアンチを挑発していた。しかし、その一方で今回発表された太田光代社長の声明文には「刑事告訴」や「法的措置」といったショッキングなキーワードが並び、同社の誹謗中傷や虚偽事実の拡散への並々ならぬ意志が感じられるものとなっている。
こうしたタイタンの声明文はSNS上でも賛否の声が飛び交い、「太田光氏が番組で『統一教会擁護』とも取れる発言をして以降、アッチ系の攻撃が凄まじい。連中は『自分らは法の外に置かれている』と勘違いしていて、また『表現の自由』と喚くのだろうが、厳しくやって欲しい」「近年、SNSで散見される特定の個人へのハッシュタグデモは、フツーに大人のイジメだし、なぜか自称リベラルの人たちが拡散してる印象だし、そこに言論の自由はないし、控えめにクズ」「『誹謗中傷』から正当な権利主張を守るためなら当然の発表です。と同時に正当な『批判』までも中傷呼ばわりするなら、それは悪質なスラップ裁判です」「アンチを煽るだけ煽っておいて都合が悪くなると訴えるとか、やってることが幼稚すぎやしないか」など、さまざまな意見が寄せられていた。