ビットコイン(BTC)は、24日に約1ヶ月半ぶりに100万円台に回復。25日も午前8時頃には105万円台に到達したが、その後、大きく下落。現在の取引価格は96万9002円で前日から6.9%下落した。
イーサリアム(ETH)は6万7940円で、前日から7.5%下落。リップルは(XRP)は87.649円と前日から6.8%下落している。
4月中旬から続く上昇トレンドが継続から一転、前日から調整模様でビットコインは価格を大きく下げ、主要アルトコインも小幅ながら下落傾向となった。19日以来、この1週間で86万円から106万円のレンジで取引されている。
この日、注目すべきニュースは、金融庁による「みなし業者」への業務改善命令が行われたことだろう。コインチェック事件以降、続出している改善命令だが、金融庁が消費者保護のために本腰で動いているのは仮想通貨業界全体にとっては好材料と見る向きが多い。
金融庁、仮想通貨みなし業者に業務改善命令 行政処分10社目
https://jp.reuters.com/article/fsa-cryptocurrency-idJPKBN1HW0V3
また、25日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち、7割の通貨が下落しているが、ほぼ前日から小幅な値動きを維持。先週からの1週間で2倍近くの急騰を見せたビットコインキャッシュ(BCH)は、前日より−12.10%と反落した。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大ききかったアルトコインは、時価総額38位のディークレッド(DCR)だ。伸び率は29.46%を記録した。取引価格は1DCR=9523.5円となっている。
ディークレッドは、ブロックチェーンに統合されたコミュニティベースのガバナンスのシステムを使用したオープン暗号通貨。新たなシステムを導入する際や、フォークを実行する際には、コイン所有者による投票システムで決定する運営方針で開発が進められている。
大手取引所のバイナンスでもっとも大きな伸びを示していたのは、時価総額11位のトロン(TRN)。伸び率は21.14%、取引価格は1TRN=8.24円となっている。
トロンは、「コンテンツエンターテインメント」の発展を支援するための仮想通貨。CEOのJustin Sunは台湾にトロンの事務所を近々開設すると発表し、マルタへの投資も検討しているなど、海外での事業展開を表明している。
ビットコインは今月に入ってから70万円代を推移していたが12日から急騰。ついに100万円台へ回復したが、その後は90万円代後半で停滞。この2週間の上昇ムードは落ち着きを見せているが、市場には数ヶ月前のような悲観ムードはない。