5月2日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、ミツバチを「危険な生物」と紹介。視聴者から失笑を集める事態になっている。
問題となっているのは、この日「独自」と銘打たれた「GW 人気スポットに“危険生物”」「東京駅近くに大量のハチ発生」という特集。このVTRにMCの谷原章介(50)は「各地でコロナ前の賑わいを見せているゴールデンウイークですけれども、人が多く集まる場所でいま、危険な生物が大量発生しているんです」と前振り。
また、進行役の小室瑛莉子アナウンサー(24)も「東京駅のすぐ近くに現れたのはハチの大群。騒然としたその現場を取材しました」と説明。すると、谷原はハチが映った画面を凝視し、「すごいね~、これ」とポツリ。ハチのあまりの多さに畏怖しているようだった。
VTRでは、東京駅の近くの木に無数のハチが群がる映像が流れ、近くを通った人が「危険ですよ」「怖かったですね」などと話す様子が放送されたが、そのハチの正体は「セイヨウミツバチ」。番組が取材した玉川大学学術研究所の小野正人所長によると、セイヨウミツバチは通常、人に危害をくわえるようなことはないものの、掴んだり刺激を与えたりといった行為をすると刺される危険もあるとのことだった。また、アレルギーがある人は、刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともあると説明していた。
しかし、この特集に視聴者からは、「ミツバチやんけ。何が危険だよ、アホ」「騒ぐから危険なのに。煽るなよ」「ミツバチの分蜂なんだからほっとけばいいのに」といった呆れ声が集まっていた。
「ミツバチはひとつの巣から新しい女王蜂が生まれた際、古い女王蜂が働き蜂を引き連れて引っ越しするという習性があり、これが分蜂と呼ばれています。分蜂は主に春に見られ、ひとつの塊となって動きますが、大抵数時間から数日で別の場所に移動。基本的にミツバチは刺激を与えなければ人を刺すこともなく、VTRに映っていたのは、ただの習性でなんの危険もない光景。『危険』と煽ったことに疑問の声が集まってしまったようです」(週刊誌記者)
大袈裟すぎた今回の特集。「見かけても近寄らないように」程度の呼びかけで充分だったのかもしれない。